「引退という言葉は嫌い」プロ転向の羽生結弦が会見で語った思いとは!?「むしろここからがスタート」
プロスケーターとして歩み始めた羽生は、今回の決断を「希望に満ち溢れたもの」だと語った。(C)Getty Images
男子フィギュアスケートの羽生結弦が7月19日に都内で会見を行い、プロ転向の意思を表明した。
2014年ソチ五輪、18年の平昌五輪で金メダルを獲得し、五輪連覇を達成するなど、数々の大会で優勝。さらに、羽生はスーパースラム(主要国際6大会を制覇)を成し遂げるという男子フィギュア界の絶対王者として、国内外から人気を集めてきた。
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「決意表明の場」として開かれた会見にスーツ姿で現れたアイスプリンスは、「これからはプロのアスリートとして、そしてスポーツであるフィギアスケートを大切にしながら、加えて羽生結弦の理想を追い求めながら頑張っていきます」と、プロ転向の意思を明かした。
およそ1時間に及んだ会見の中で羽生は終始、感謝の思いを語り、「羽生結弦として、いち人間として、ここまで育ててくださった幼稚園、小学校、中学校、高校、大学のいろんな先生方、そしてフィギュアスケートを教えてくださった、たくさんの先生方、本当にありがとうございました。また自分の心を、自分のことを、大切にしてくれた人たち、本当に本当にありがとうございました」と、何度も何度も「ありがとう」という言葉を使った。
「戦い続ける」という言葉を使って表現する羽生には、ある思いがあった。記者からの質問を受けていく中で羽生は、「引退という言葉は嫌いです」と話す。「甲子園で優勝した高校球児が引退せず、その後プロの世界へ進むように、自分もアマチュアの世界からプロの世界に進む」と、高校野球を引き合いに出し、まだまだこれからもスケート界で活躍することを誓った。
さらに羽生は自身の決断について「いろんな選択をしていく中で、『失望したな』とか『もう見たくないな』とか思われてしまうととても悲しいですけど、それでも自分のスケートが、『やっぱりみたいな』とか、『見る価値があるな』って思っていただけるように、これからも、もっともっと頑張っていきますので、どうか応援していただけたら嬉しいです」と述べ、ネガティブな気持ちは一切ないという。
今後の活動についても羽生は「希望に満ち溢れたものだなと思っているので、むしろ今自分としてはこれからも期待してくださいって胸張って言える」と語っており、新たなスケート人生の未来に目を輝かせているほどだ。
プロフィギュアスケーターとして歩き始める決意を固めた羽生の姿には、ファンが感じている悲しみや寂しさを、期待感に変えてくれるような輝きがあった。挑戦を続けると宣言したアイスプリンスは、これからも世界中のフィギュアファンを楽しませてくれそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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