感染性胃腸炎はどんな症状?
感染性胃腸炎を疑ったときはどんな検査を行う?
軽症の胃腸炎では検査を必要としないことも多いです。
重症の場合や重症化するリスクが高い場合には必要に応じて便検査を行い原因となっている病原体を調べます。
また重症の場合には脱水症や他の臓器の異常を合併していないか血液検査を行う場合があります。
感染性胃腸炎の治療は?
ウイルス性胃腸炎の場合にはウイルスに直接効果のある薬はないため、症状を抑える治療が中心になります。
発熱や痛みに対して解熱鎮痛薬や吐き気に対して吐き気止めなどを使用します。
下痢止めの薬は病原体が排出されるのを遅らせてしまうため基本的には使用しませんが、経過次第で使用します。
下痢や嘔吐が続くと脱水症となってしまうため、水分摂取を行うことが重要です。
水分が十分に取れない場合には点滴が必要となる場合もあります。
細菌性胃腸炎の場合も軽症であれば症状を抑える治療で治るのを待ちますが、重症の場合には必要に応じて抗菌薬(抗生物質)を使用することがあります。
[文:池尻大橋せらクリニック院長 世良 泰]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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池尻大橋せらクリニック院長・世良 泰(せら やすし)
慶應義塾大学医学部卒。初期研修後、市中病院にて内科、整形外科の診療や地域の運動療法指導などを行う。スポーツ医学の臨床、教育、研究を行いながら、プロスポーツや高校大学、社会人スポーツチームのチームドクターおよび競技団体の医事委員として活動。運動やスポーツ医学を通じて、老若男女多くの人々が健康で豊かな生活が送れるように、診療だけでなくスポーツ医学に関するコンサルティングや施設の医療体制整備など幅広く活動している。






