意外と知られていない高血圧とストレスの関係とは?!
[文:銀座血液検査ラボ -ketsuken-(https://ketsuken.jp/)]
ストレスとは、負担に反応して生じる心身の変化のことです。
よく知られているように、ストレスに大きく関わる自律神経は交感神経と副交感神経に分けられ、シーソーのようにバランスをとりながら働いています。
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しかし、ストレスが大きかったり、それが長く続いたりしすぎると、副交感神経と交感神経のバランスが崩れ、こころだけではなくからだの調子も悪くなってくることがあります。
一見、ストレスと血圧はあまり関係のないようにも思えますが、血圧の上昇には交感神経が大きくかかわっていると言われています。
交感神経の働きが活発になると、心拍数が増加して心臓から送り出される血液量が増えるため、血液が血管を押し広げる力(=血圧)が高まるというわけです。
これは本来、動物が敵や生命の危機から逃れるために、体を「戦闘モード」へと変化させるためのメカニズムなのですが、人間もストレスにさらされると、それに抵抗するために交感神経が強く働いて、血圧も上昇します。
『ストレスがたまって血圧が上がる』こと自体は、人間として身体を守るための正常な反応だと言えるでしょう。
こうしたストレスによる血圧の上昇が一過性のものであれば、健康に大きな影響を及ぼすことはないと考えられていますが、ストレスによる血圧の上昇が頻繁に起こったり、血圧がずっと高いままであったりすると、動脈硬化や心血管病のリスクを高めることにつながるので注意が必要です。
たとえば受験当日や結婚式など、いざという日に限って風邪をひいてしまうことがありますが、これはストレスによって、ホルモンや自立神経のバランスが崩れ、免疫力・抵抗力を低下させてしまうからだと考えられます。
その他にもストレスはさまざまな心理的・行動的・身体的反応を引き起こす場合があります。