糖尿病の食事 ― ロカボで無理なく血糖をコントロールする

タグ: , 2025/10/23

「池尻大橋・三宿・駒場の整形外科・内科「池尻大橋せらクリニック」(https://sera-clinic.com/)」

はじめに

糖尿病の治療で最も重要なのが「食事」です。

しかし、「糖質を完全に抜く」「好きな物が食べられない」と感じてしまうと、長続きしません。

そこで注目されているのが、ロカボ(ゆるやかな糖質制限)です。

ロカボとは、極端に糖質を制限するのではなく、1食あたり20〜40g程度の糖質に抑えて血糖上昇を穏やかにする考え方。

「我慢する食事」ではなく「上手に食べる食事」が特徴です。

この記事では、糖尿病におけるロカボ食の基本と、実践のコツを詳しく紹介します。

【関連記事】糖尿病の初期症状とは? ― 早期に気づくためのチェックポイント

1. なぜ糖質が血糖を上げるのか

食事で摂取する糖質(炭水化物の一部)は、消化吸収されて血糖値を上げます。

糖尿病ではインスリンの分泌や作用が弱まっているため、糖質を摂りすぎると血糖値が急上昇します。

血糖が急上昇すると:

・インスリン分泌が追いつかない

・血管にダメージが蓄積する

・空腹時に血糖が下がりにくくなる

糖質を適量にコントロールすることは、血糖管理の第一歩です。

2. ロカボ食の基本ルール

日本ロカボ協会では、次のような糖質摂取量が推奨されています。

・1食あたり糖質20〜40g

・1日合計70〜130g程度

・ご飯なら 小盛(100g)=約36gの糖質 が目安

完全な糖質カットではないため、ご飯・パンも少量ならOKです。

無理なく続けやすいのが最大のメリットです。

3. 糖尿病で「控えたい」食べ物

以下の食品は、血糖を急激に上げやすいため注意が必要です。

(1) 主食の摂りすぎ

・白米、食パン、うどん、ラーメン、パスタなど

炭水化物が多く、消化が速いものほど血糖値が急上昇します。

(2) 甘い飲み物

・清涼飲料水、缶コーヒー、フルーツジュース

体の糖質は吸収が早く、特に危険です。

(3) スイーツ・お菓子

・ケーキ、クッキー、アイスクリーム、和菓子

砂糖・小麦粉・脂質の組み合わせは血糖上昇+中性脂肪増加を招きます。

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