脂質異常症と食事 ― コレステロールや中性脂肪を下げるためにできること
3. 脂質異常症の食事の工夫
・主食を精製炭水化物から雑穀や玄米へ置き換え
・肉の脂身を減らし、魚・大豆を増やす
・調理法を揚げる→蒸す・焼くへ
・間食はスナック菓子→ナッツ・果物へ
・外食では“野菜を先に注文する”習慣を
4. 食事だけでは難しいケースも
食事改善をしても、家族性高コレステロール血症や強い高LDL血症では十分に下がらない場合があります。その際は薬物療法(スタチンなど)が必要です。
まとめ
・脂質異常症では、飽和脂肪酸・トランス脂肪酸・糖質・アルコールを控えることが重要。
・魚・大豆・野菜・海藻・ナッツ・オリーブオイルは積極的に摂りたい食品。
・食事改善は「禁止」ではなく「置き換え」が継続のコツ。
参考文献
1.日本動脈硬化学会. 『動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022』
2.日本糖尿病学会. 『糖尿病治療ガイド2024-2025』
3.Estruch R, et al. Primary prevention of cardiovascular disease with a Mediterranean diet. N Engl J Med. 2013
4.Jenkins DJ, et al. Effects of a portfolio-lowering cholesterol diet. JAMA. 2003
[文:池尻大橋せらクリニック院長 世良 泰]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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池尻大橋せらクリニック院長・世良 泰(せら やすし)
慶應義塾大学医学部卒。初期研修後、市中病院にて内科、整形外科の診療や地域の運動療法指導などを行う。スポーツ医学の臨床、教育、研究を行いながら、プロスポーツや高校大学、社会人スポーツチームのチームドクターおよび競技団体の医事委員として活動。運動やスポーツ医学を通じて、老若男女多くの人々が健康で豊かな生活が送れるように、診療だけでなくスポーツ医学に関するコンサルティングや施設の医療体制整備など幅広く活動している。






