動脈硬化が足の血管に起こったら・・・「足梗塞」
[文:銀座血液検査ラボ -ketsuken-(https://ketsuken.jp/)]
動脈硬化は血管の老化ともいわれ、誰にでも起こります。
動脈硬化が進むと、心筋梗塞・狭心症や脳卒中、足などの血管がつまる病気になることがあります。
脳梗塞、心筋梗塞に次ぐ梗塞があることはご存じですか?
それは「足梗塞」(末梢動脈疾患)です。
動脈硬化が進んで足の血管が詰まり、足先まで十分に血液が行き届かなくなる病気です。
自覚症状に気付きにくい方が多く、国内の推計患者数はおよそ300万人いると言われています。
放置していると放っておくと歩いているだけでしびれが発生し、最悪の場合、足の切断にまで至ることもあります。
気付きにくいと言われている初期の症状は、冷えです。
冷えというと女性の病気と思いがちですが、中高年の男性でも動脈硬化による冷えが起こる場合があります。
血管が詰まると血液の流れが悪くなり、温まりにくくなるのが原因です。
今まで冷えを経験したことのない人が、こうした症状を感じたら要注意です。
しびれや痛みを伴う足の病気にかかると生活に大きな支障が出てしまいます。
足の健康に気を付けることは、健康に長生きできるかどうかの観点からいっても、実はとても大切なことなのです。
動脈硬化は、血管の壁が厚くなって血管の内側が狭くなった状態を言いますが、これは血管壁の中にコレステロールがたまることが一つの原因です。
血液の中に、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が増えると、それが血管壁に入り込んで、コブのような動脈硬化ができます。
なお、善玉コレステロール(HDLコレステロール)は逆に動脈硬化を防ぐ働きがあります。