「ジム会員1000人中、実際に通うのは6人だけ!?」日本とアメリカの健康に対する意識、フィットネス事情の比較 後編
日本ではジムに通っている人が全体の約3%、その中で継続している方が20%。1000人の中の30人がジムに通っていて、その中で継続してトレーニングしている人は6人ということになります。前回に引き続き、なぜ日本のフィットネス普及率が低いのか、様々な観点から見ていきます。
好みのスタイル
日本人は華奢で細いしなやかなボディラインを好むのに対して、アメリカの男性はムキムキ、女性は引き締まった大きいヒップに鍛えられた太ももが好まれます。筋肉をつけるということは、継続してジムに通わなくてはいけないことと体づくりを通して病気に負けない強いからだを作っているという証明でもあります。
極端な見方かもしれませんが、努力をしなければ手に入らないスタイルなのはアメリカ、努力をしなくても手に入る可能性があるのが日本という感じがします。
ジムの費用
あくまでも個人的な考察にはなってしまうのですが、現在の日本では運動や体づくりのための食事を生活の中で取り組む機会が結婚式や海水浴、子供の入卒式、健康診断のタイミングぐらいしかないのかもしれません。
最近ではコンテストに出場している筋トレ系YouTuberや芸能人を起用した某パーソナルジムのおかげでフィットネス業界は賑わいをみせています。しかしながら運動を継続もしくは始めようとする人がなかなか増えないのは、日本のフィットネスが広く普及するよりも先にビジネス化が進んでしまったことが大きな要因といえます。
どういう事かというと、私もパーソナルトレーナーとしてジムを運営しているのですが、日本はお客様のニーズとしてお任せ思考が強いと思います。対してアメリカはトレーナーに教わったことを自分の知識や技術として利用し、一人で独立して体づくりを行なっています。アメリカ人は上記で述べた様々な要因から、自ら食事構成やトレーニングを行う習慣づくり考えるのに対して、日本はトレーニングの習慣をつけるというよりは、目標のスタイルや日付に向けて体づくりを行なっている動機から始まり、パーソナルトレーナーにお金を払って予約しているからという責任感で通っているという傾向を感じます。