「ジム会員1000人中、実際に通うのは6人だけ!?」日本とアメリカの健康に対する意識、フィットネス事情の比較 後編
そのため日本ではトレーナーに任されている食事プランの構成やライフスタイルのメンタルのサポートなど、管理費用が施術料に影響を及ぼし、高額な費用を払っていただくビジネスになっています。
人々のジムの需要が多ければ、安価な料金で体づくりを始められるジムを作れるのですが、日本の体づくりに興味がある客層はとても少なく、安価で顧客が少なければすぐにジムは潰れてしまいます。トレーナー達も生き残るために必死にジムの「売り」を作って競合他社に負けないように自分の価値が高く、高品質なんだと表現していくしかありません。
最後に、、、
結果、現在の日本のジムの形態は大きく三つに分かれているように感じます。高級パーソナルジムと海外から参入してきた低料金の24時間ジム、昔からある金融会社や鉄道会社系が出資している大手フィットネスジムです。
魅せ方だけで売れているジム、同業者が納得する本当の技術を持ったトレーナーがいるジムなのに潰れてしまう、競合他社との生き残りを懸けた価格破壊など、様々なことが起こっています。技術だけではなく運営する力がないと生き残れない日本のフィットネス業界を生かすも殺すも、日本に住む私たちの行動や考え方によって変わってきます。
独学で知識をつけてフィットネスジムに通い続けるか、アメリカ人のように自らの技術や知識を養う学校のような場所としてパーソナルトレーニングを利用していくかは、この記事を読んだ、あなた自らが「選択と決断」をしなくてはなりません。もちろん今まで通りジムに行かずに生活しても良し、体づくりは一瞬で出来る事ではなく、日々の積み重ね「継続」が必要なので自分がなりたいスタイルになるために、継続のコツや日本の背景などを知っておくと、新しい方法の発見や今自分がいる環境の整理に繋がるかもしれませんね。何か少しでも良いので健康や食事に気をつかい、運動を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?
日本のフィットネスが先進国と呼ばれるように少しでも貢献出来れば幸いです。
[文: 奥山敬人]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
奥山 敬人(おくやま・けいと) OWL GYM
トレーナー兼カウンセラーとしてRIZAPに勤務。コーチング・カウンセリングを評価され、お客様の施術のほかトレーナー・カウンセラーへの研修ならびに指導を務める。
RIZAP銀座店・新宿店の立上げメンバーであり、1000名以上のボディメイクに関わる。
2017年より、パーソナルトレーニングジム「OWL GYM」を立ち上げ。
https://www.owlgym.com/