親指の付け根が痛い!これって痛風?今日から始めたい痛風予防

タグ: , 2024/9/19

2.日常に潜む痛風を招くリスク習慣

続いては、日常生活のなかで痛風のリスクを上昇させてしまう習慣を4つご紹介します。

2-1.お菓子や甘いドリンクが好き
基本的に、尿酸値を上昇させる食べ物はNGです。お菓子や甘いドリンクなど、糖質の摂りすぎは痛風の原因になります。とくにソフトドリンクやジュースに多く含まれる果糖は、体内で代謝される際に尿酸値を上昇させます。

2-2.プリン体の多い食材をよく食べる
プリン体の摂取量が多いと、痛風のリスクも上昇します。とくにプリン体が多く含まれている食品は以下の通りです。

・鶏レバー
・マイワシ干物
・タラ白子
・アンコウ肝の酒蒸し

プリン体は動物性の食品を中心に、さまざまな食品に含まれています。

2-3.早食いや大食いをよくする
早食いや大食いは、尿酸値や血糖値の急上昇、インスリンの分泌過多を招き、痛風リスクを増加させます。とくに早食いは満腹感を得る前に必要以上に食べてしまい、過食の原因にもなります。

2-4.お酒を毎日飲んでいる
アルコールは体内の尿酸値を上昇させ、痛風のリスクを高めます。アルコールは体内のエネルギー源ATPの分解を進め、プリン体を増加させ、尿酸としてからだにたまっていきます。

また、お酒のおつまみにはプリン体が多く含まれる点も要注意です。アルコールと一緒に摂取することでさらに痛風のリスクを上昇させてしまいます(※3)。

3.痛風にならないためのセルフケア

ここからは、痛風のセルフケアを4つご紹介します。

3-1.食事量を減らす
食事は1日3食規則正しく、腹八分を心がけましょう。朝食を抜いて昼食を多く摂るといったまとめ食い・ドカ食いは避け、間食や甘いものもほどほどにしましょう。

ゆっくりと時間をかけ、よく噛んで食べることも大事です。

3-2.プリン体の多い食材は3日に1回まで
プリン体は、レバー類や一部の魚介類に多く含まれています。「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」によれば、 プリン体の一日の目安摂取量は400mgなので、この目安を大きく超えないように気をつけましょう。

厳しく制限しすぎず、「プリン体の多い食材は3日に1回まで」などルールを決めておけば、ストレスなくプリン体の摂取量を抑えられます。

3-3.水分を多く摂って飲酒はほどほどに
からだが脱水状態になると、血液中の尿酸の濃度が上昇し、痛風の発作を起こしやすくなります。また、飲酒はアルコールの分解や利尿作用のために水分が失われやすくなるので、ほどほどにしましょう。

3-4.漢方薬で体質改善を目指す
痛風には漢方薬もおすすめです。漢方薬は体質の改善にはたらきかけるので、不調の根本的な解決を目指せます。

また、飲むだけで手軽にとり入れられるため、続けやすいのも利点です。

痛風解消を目指す場合、「関節の腫れや炎症を抑える」といった作用で痛みを和らげ、「脂質代謝を高め、脂肪燃焼を促進する」などのはたらきで高尿酸血症の原因となる肥満にアプローチする漢方薬を使用しましょう。





<痛風対策におすすめの漢方薬>

・越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう):からだの熱を冷まし、関節の腫れや痛みを抑えます。

・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん):からだの余分な熱をとり除き、脂質代謝機能を上げ、脂肪燃焼を促します。

漢方薬は体質との相性を重視しましょう。漢方薬と体質が合っていないと、本来の効果が出ないどころか、副作用が起こる場合もあります。服用の際は医師や薬剤師などに相談しましょう。

「漢方薬をもっと手軽にとり入れたい」という方には、オンラインで利用できる「あんしん漢方」もおすすめです。

あんしん漢方は、体質診断から漢方薬の処方、購入、アフターフォローまですべてネット上で完結する人気サービスです。漢方に精通した専門のスタッフがあなたに適した漢方薬を選び出してくれます。

●あんしん漢方

4.痛風対策は生活習慣の見直しから

痛風は生活習慣が大きく影響する病気です。尿酸値を上昇させる生活習慣を見直すことで、痛風のリスクを抑えることができます。

痛風の症状が悪化する前に、きちんと普段の生活から気を配り、痛風になりにくいからだ作りを意識していきましょう。

【参考】
(※1)厚生労働省「国民生活基礎調査
(※2)MSDマニュアル「痛風
(※3)e-ヘルスネット(厚生労働省)「アルコールと高尿酸血症・痛風

[文:あんしん漢方]

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あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 碇 純子(いかり すみこ)

薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

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