症状・原因でわかる高血圧 — 無症状だからこそ注意したい、その影響と早期対応
3. 放置しておくとどうなる?長期リスクは?
高血圧を放置すると、血管や臓器に慢性的な負担が蓄積されます:
・心臓:左心房・左室の肥大、心不全のリスク増加
・脳:脳卒中や認知症、記憶障害の進行
・腎臓:腎機能の低下から腎不全へ
・大動脈:大動脈瘤や動脈硬化が進行しやすい
また、最新のガイドラインでは、脳の健康や認知予防のためにも早期から血圧管理する意義が強調されています(www.heart.org)。
▼まとめ
項目/内容
症状/基本的に無症状。「頭痛」「めまい」はあるが曖昧
原因/塩分過多・肥満・飲酒・遺伝など
放置リスク/心不全、脳卒中、腎不全、認知症など重大合併症
クリニックでの対応/正しい測定・原因評価・リスク推定・生活指導/薬物療法・経過観察
▼参考文献
ACC/AHAほか. 2025 High Blood Pressure Guideline(JACC)
AHA/ACC 2025 ガイドライン
[文:池尻大橋せらクリニック院長 世良 泰]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
【関連記事】意外と知られていない高血圧とストレスの関係とは?!
【関連記事】その症状、肝機能低下のサインかも!「肝臓」と「疲れ」のつながりについて
池尻大橋せらクリニック院長・世良 泰(せら やすし)
慶應義塾大学医学部卒。初期研修後、市中病院にて内科、整形外科の診療や地域の運動療法指導などを行う。スポーツ医学の臨床、教育、研究を行いながら、プロスポーツや高校大学、社会人スポーツチームのチームドクターおよび競技団体の医事委員として活動。運動やスポーツ医学を通じて、老若男女多くの人々が健康で豊かな生活が送れるように、診療だけでなくスポーツ医学に関するコンサルティングや施設の医療体制整備など幅広く活動している。






