「夜間低血糖」を知ってますか? 飲酒時に気を付けたいあの症状とは
精神的にも影響が
2011年9月にヨーロッパの糖尿病学会で、重篤ではない夜間低血糖がある場合の個人の生活、健康などに及ぼす影響についてネット調査した報告がありました。
その結果は、大部分の人の睡眠の質に影響があり、13%の人は睡眠の途中で目覚めてしまう(中途覚醒)と、眠れなくなってしまった。
さらにその翌日には、22.7%の人が遅刻や終日勤務ができない状況になり、31.8%の人が会議や作業を休むなど、仕事への悪影響が出たといいます。
それだけではなく、低血糖そのものへの恐れや、「二度と目覚めることができないのではないか」といった恐れ、不安、罪悪感を覚えた人もいました。
体のみならず、精神的な影響も大きいのです。
以前お伝えしたようにお酒は体質的に合わない方もいます。
飲み過ぎには十分に気をつけながら、楽しい時間を過ごせるといいですね。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
『お酒の「困った」を解消する最強の飲み方』(青春出版社刊)
【著者】
溝口 徹(みぞぐち・とおる)
福島県立医科大学卒業後、横浜市立大学病院、国立循環器病センターを経て1996年辻堂クリニックを開設。
2003年には日本初の栄養療法専門クリニック・新宿溝口クリニック(現・みぞぐちクリニック)を開設。
精神疾患ほか多くの患者治療にあたるとともに、患者や医師向けの講演会も行っている。
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