なかなか止まらない咳や喘息をやわらげる方法
タイプ別・咳と喘息の養生法
1. 早めの対処で身体の冷えを追い払う 悪寒や頭痛を伴う「冷えタイプ」
●気になる症状
咳、喘息、痰が薄い、悪寒、発熱、頭痛、汗は少ない、顔色が白い、舌の苔が薄く白い
気候や冷房による寒さ、体質的な冷え性などで身体が冷えたときに起こる咳・喘息の初期症状。薄い鼻水や痰、悪寒、発熱などを伴います。かぜの初期に起こる咳もこのタイプで、身体が冷えると症状が悪化してしまうことも。初期の段階で早めに改善できるよう、まず身体をしっかり温めて冷えを追い払い「肺」の機能を高めるよう心がけましょう!
●摂り入れたい食材
体内の冷えを発散する食材を: ねぎ、しょうが、シナモン、しそ など
2. こもった熱を冷まし、肺の機能を健やかに 発熱や発汗を伴う「熱タイプ」
●気になる症状
咳、喘息、呼吸が荒い、汗をかく、痰が濃い、胸痛、口の渇き、発熱、顔色が紅い、尿の色が濃い、便秘気味、舌が紅い、舌の苔が黄色い
かぜやウイルスなどの影響で身体に熱が発生すると、「肺」が炎症を起こして咳・喘息の症状が現れます。濃い鼻水や痰、発熱、口の渇きなど熱っぽい症状を伴うことが特徴で、体質的に熱がこもりやすい人も要注意。養生の基本は、体内にこもった熱を冷ますこと。肺の炎症を鎮め、咳や喘息の症状をやわらげましょう!
●摂り入れたい食材
体内の熱を冷ます食材を: 葛、菊花、桑葉、竹の葉、ごぼう、びわの葉、梨、大根 など
3. 気分を穏やかに保ち、気の流れをスムーズに 気の巡りが悪い「ストレスタイプ」
●気になる症状
咳、喘息、胸が苦しい、強いストレスで発作が起きる、イライラしやすい、怒りっぽい
強いストレスなどを受けて精神が不安定になると、全身を巡る「気」の流れが悪くなって咳や喘息の症状が悪化しやすくなります。ストレスで症状が強く出る人、普段からイライラしやすい人は、気分を穏やかに保つよう心がけることが大切。ストレスを上手に発散して、気の流れをスムーズに保ちましょう!
●摂り入れたい食材
ストレスを発散する香りの良いものを: ハッカ、しその実、みかんの皮、ゆずの皮、花茶 など
4.「脾胃」の機能を整え、汚れの溜まらない身体に食事の不摂生に注意「痰湿(たんしつ)タイプ」
●気になる症状
咳、喘息、痰が多い、胸苦しい、悪心、食欲不振、舌の苔が厚い
身体に溜まった「痰湿(たんしつ)」(体内の余分な水分や汚れ)は、「肺」にトラブルを引き起こす原因の一つ。食事の不摂生などが原因で「脾胃(ひい)」(胃腸)の機能が低下すると、痰湿が溜まりやすくなり、咳や喘息の原因となります。太り気味の人、暴飲暴食などで脾胃が弱っている人などは、まず身体に溜まった痰湿を取り除き、脾胃の機能を高めるよう心がけましょう!
●摂り入れたい食材
余分な水分や汚れを取り除き、気の流れをスムーズに: 杏仁、銀杏、くらげ、海苔、桔梗の根 など
5.「脾胃」「腎」の元気を保ち、根本的な体力を体力不足の「虚弱タイプ」
●気になる症状
長期化した咳、喘息、夜間の咳が強い、息切れ、疲労感、汗が出る(自汗)、かぜを引きやすい、食欲不振、舌の色が淡い
咳や喘息の症状が慢性化すると、身体全体が消耗してしまいます。生命エネルギーの源である「腎」や、食べ物を消化吸収する「脾胃(ひい)」(胃腸)の機能も弱くなるため、「肺」の栄養や潤いも不足しがちになり、症状もなかなか改善できません。高齢者、虚弱体質の人などは、基本的な体力を養うために脾胃、腎の機能を高めることも大切。しっかり栄養を摂ることで肺にも栄養と潤いを与え、健やかな状態に整えましょう!
●摂り入れたい食材
肺・脾胃・腎を補い、身体を養う食材を: 白きくらげ、蜂蜜、レモン、くるみ、百合根、山芋、かぼちゃ、クコの実 など
★生活習慣の改善で「繰り返さない」カラダに!
咳や喘息は繰り返しやすい症状です。一時の症状緩和だけでなく、再発しないよう体質を根本から整えることがとても大切。ストレスを溜めない、食生活を見直す、睡眠を十分にとるなど、体力が十分にある健康な身体をつくるよう、生活習慣の改善を心がけていきましょう!
[文:meilong スタッフ]
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※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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meilong 院長・石川美絵(いしかわ・みえ)
大学では栄養学を学びテレビ局、IT企業、広告代理店などに勤務し、20代後半時の大きな人生の挫折から東洋医学の世界に出会う。鍼灸と漢方の奥深さに魅かれ鍼灸学校に入学し鍼灸師免許を取得。学生時代は40院の経営兼柔道整復師・鍼灸あん摩指圧マッサージ師でもある先生のアシスタントをし、国家資格取得後、北京中医薬大学卒でもある鍼灸30年の先生から技術を取得する。さらに美容鍼灸のパイオニアに師事し、世界で活躍する日本鍼灸の技術に刺激され研究を重ねる。さらに100件以上の治療院・クリニック・スパ・エステなどを周る。ホテル椿山荘の鍼灸治療施設「KENBITOKYO」、「東方健美」へ勤務した後、四谷に紹介制治療院Meilongを開業。
世に鍼灸を広めたくmeilong恵比寿院をオープン!