ひざの人工関節を入れた後に痛む・・・その理由は?
ひざの人工関節の手術(TKA)を受けた人の44%、股関節の人工関節の手術(THA)を受けた人の27%に術後3から4年の時点で「遺残疼痛」を認めました。「Severe pain 重度の痛みがある」と答えたのは人工膝関節(TKA)を受けた人の15%、THAを受けた人の6%でした。これらの痛みの性質を調べたところAching(うずくようにズキズキと痛み)と答えた人が最も多かったと報告しています(40%超)。
私たちは、カテーテル治療をする際に、痛みの性質を尋ねるようにしていますがこの「Aching (ズキズキ)」という痛み方は、不要なモヤモヤ血管から生じる痛みの特徴としてとらえて報告しています。
上の写真は、やはり人工膝関節の手術をした後に遺残疼痛を持っていた患者さんの血管撮影の写真です。ひざの内側の部分に不要なモヤモヤ血管がたくさんできていることがわかります。
人工関節の置換術後の疼痛は「不明な痛み」とされることがありますがこのようにモヤモヤ血管に着目してみると、痛みの原因が一目瞭然です。
下に治療後の写真を載せておきます。
人工関節を入れたのに痛い・・・という人もあきらめないでください!!
[文:オクノクリニック | モヤモヤ血管による慢性痛治療]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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