なぜがんになるのでしょうか?がんになりにくい臓器とは?!
[文:銀座血液検査ラボ -ketsuken-(https://ketsuken.jp/)]
日本人の生涯に2人に1人ががんになり、年間で亡くなる人の3割ががんで亡くなる時代だと言われています。
そんな「がん」ですが、がん細胞ができる原因やがんができにくい臓器はご存知ですか?
そもそも「がん」はなぜできるのでしょうか?
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がん細胞ができる原因は「細胞分裂のときに起こるミス」だと言われています。
私たちの身体の細胞は、毎日生まれては死んで、死んでは生まれています。
実は、健康な人の体でもがん細胞は1日約5,000個発生すると言われていますが、通常であれば、免疫力がやっつけてくれています。
つまり、「誰もが日々がんになっていて、日々治っている」と言えるでしょう。
これが、なんらかの原因で、「細胞分裂のときに起こるミス」を免疫力でやっつけることが出来なくなり、がん細胞はじわじわと大きくなっていくのです。
若いと傷の治りも早いですが、それだけ細胞分裂のスピードは速いということになり、がんの進行も早くなると言われています。
一方で、「がんになりにくい」と言われている臓器をご存知ですか?
「肺がん」や「胃がん」はよく耳にすることがあっても、「心臓がん」や「小腸がん」はあまり聞きませんよね。
その理由は諸説ありますが、心臓は横紋筋という筋肉で成り立っており、細胞が極めて増殖しにくく、細胞の異常増殖の病気であるがんは発生しずらいと言われています。
また、肺や胃などは毛細血管が張り巡らされた構造になっており、他からの腫瘍が転移しやすいのに対して、心臓は独立した構造となっており、腫瘍細胞が転移しにくいとも言われています。