「千葉ジェッツ」「INAC神戸」などスポーツチームと手掛ける「イマドキシニア」に向けたサービスとは
コロナで互いに会えずとも「心は一つ」
千葉ジェッツとのオフィシャルサプライヤー契約は、2021年5月24日よりスタートした。現在、千葉市にあるデイサービス・ショートステイ「幕張ケアセンターそよ風」(以下、幕張CC)にて、アカデミー生に対する練習前の栄養(夕食)と練習場までの送迎支援を実施している。去る6月10には、両社の関係者で集まり、細やかなセレモニーも開催した。
千葉ジェッツは、利用者や職員がバスケットに興味を持ち、応援する機運を高めるためチームのグッズを提供。玄関先のジェッツコーナーは、幕張CCのスタッフで心を込めて手作りしたものだという。
幕張CCのセンター長をはじめ全職員は、日々の介護業務にも全力を尽くしながら、アカデミー生への支援をより一層パワーアップようと努力し、週3回の来館を楽しみにしているという。特に、栄養支援の実務を担う厨房職員は、「いつも美味しそうに食事を食べているアカデミー生をみると、もっと応援したくなる。片付けなどもきちんとしてくれるいい子たちばかりで嬉しい。」と話す。
一方で、コロナ禍のため、本来計画していたアカデミー生と利用者(シニア)の直接の交流ができないことが課題でもある。そのようなことから「会えなくても心はひとつ」をテーマに、7月から、幕張CCでジェッツカラーの赤い花の栽培を始めた。
担当者は、
「アカデミー生と利用者が直接会える日はもう少し先になりそうですが、ある日は利用者と職員が水をやり、ある日はアカデミー生が草取りを行いなどといった感じで交互に役割を担いながら一緒に花を育て、「会えなくても心は一つ」にし、花が咲くころに両者が対面できることを願っています」
と、話している。
一方で、INAC神戸には、トップ選手とアカデミー生に対する、管理栄養士監修の冷凍宅食「食のそよ風」による栄養支援をおこなっており、毎週、INACのクラブハウスに届けている。トップ選手から育ち盛りのアカデミー生達においては、おかずの奪い合いになるくらい好評いただいているそう。
<アカデミー生の写真>
<トップ選手のSNS>
そして、INAC神戸からも、Tシャツやフラッグなどのグッズの提供を受けた。今はなかなか練習や試合を見に行くことは難しいが、神戸近隣の施設職員、利用者がクラブのTシャツを着て、INACのトップ選手が五輪で活躍する姿をテレビの前で応援しているという。
コロナ禍で、INACについても選手と利用者との直接の交流が難しい状況。それでも、今後はオンラインによる交流や機能訓練プログラムの共同考案など行う予定で、両社で準備中だという。
介護事業からスポーツ事業への参入を切っ掛けに、「イマドキシニア」に向けたサービス開発を目指すユニマットRC。
千葉ジェッツ、INAC神戸との協業を皮切りに、今後も様々な競技チーム・選手との協業も進めていく予定。
また、オフィシャルサプライヤー契約からさらに発展し、現役選手の競技・就労の両立支援や、引退選手のセカンドキャリア支援なども実施できるよう、準備を進めているという。
今後も、スポーツと介護で手を取り合い、お互いの課題の解決と業界の発展、そして地域活性化や社会全体の課題の解決を目指す取組を推進していく。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[写真提供:INAC神戸レオネッサ]
[文/構成:ココカラネクスト編集部]