美容だけじゃない!スポ―ツシーンでも注目の鍼灸
鍼とお灸の違いとは?
鍼灸がどのような治療方法なのか分かったところで、具体的に鍼とお灸についてみていきましょう。
◇鍼の種類
鍼には沢山の種類があります。例えば、皮膚の表面をなでるだけの子供でも受けられる鍼や、刺しても痛みがほとんどない極細の鍼、またズンとする刺激のある太めの鍼など様々です。
鍼灸院で使用されている鍼は患者さんの症状・体質、また施術者の考えなどによって変わりますが、日本で最も多く使用されている鍼は、毫鍼(ル:ごうしん)と呼ばれる極細の鍼です。それらは長さ30~60mm、太さは直径0.14~0.24mm程で、人の髪の毛の太さは0.10㎜前後ですので、毫鍼がとても細い鍼だとわかりますよね。
一方で、施術者によっては中国で主に使用されている中国鍼と言って、太く長めで、刺激も強く、鍼を打たれた時にズンとする独特の感覚がでる鍼を使用する先生もいます。
いずれの鍼も現代では、すべて使い捨ての鍼(ディスポーザブルの鍼)が使われています。
やはり、鍼は細ければ細いほど刺されたときに痛みが出にくいのが特徴です。また、どんな種類の鍼を使っていても施術者の技術力が高ければ痛みは更に感じにくくなります。
以上のタイプ以外にも、シール鍼と呼ばれるもので、目で見えないほどの小さな鍼を付けたままにしておくことで、肩こりを感じなったり、顔のシワが改善されたりと便利な道具もあります!
◇お灸の種類
お灸はセルフケアとしても気軽にできるので、「お灸女子」という言葉がブームになったこともあり、鍼よりは一般的に知られているかもしれません。お灸の成分はヨモギの葉の裏に生えている毛からできています。その毛を乾燥させて作った「もぐさ」を燃やして、その熱でツボを刺激していく治療法がお灸です。
お灸には、痕が残るタイプの有痕灸(ル:ゆうこんきゅう)と、痕が残らないタイプの無痕灸(ル:むこんきゅう)がありますが、現在ではほとんどの鍼灸院で痕が残らない無痕灸で治療をしています。無痕灸にも様々なものがあり、燃やすとアロマの香りがするお灸、しょうがを間に挟むしょうが灸、燃やしても煙が出にくい無煙灸、皮膚から離して温める棒灸などもありますので、ニーズに合わせて選ぶことができます。
ぜひ、一度試してみてください!
今回は、「鍼灸」の基本を改めてご紹介しました。次回は、「なぜ効果がでるのか?」について、まとめたいと思います。
<参考書籍>
『経絡・ツボの教科書』兵頭明監修、新星出版社
『国際抗老化再生医療学会雑誌 VOL.1 2018年10月創刊号』
<参考URL>
公益社団法人 日本鍼灸師会
鍼灸net「ツボって何?」より
脳梗塞リハビリセンター
再発移転がん治療情報【QOL(生活の質)】がんと鍼治療 ~西洋医学の限界を鍼で補う~
脳梗塞リハビリセンター「意外と知らない、鍼灸の効果」より引用
[記事提供:新宿・麻布十番の美容鍼サロン「麻布ハリーク」(https://harieq.com/cns/)]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。