解決・改善のヒントは日常の中に。俳優の要潤、介護福祉士・モデルの上条百里奈らが日本の未来・介護を考える
新型コロナウイルスに翻弄された2020年。今まで当たり前だったことができなくなり、「NEW NORMAL」や「Withコロナ」といった言葉があらゆるシーンで使われ、ライフスタイルの変化を求められました。そして、人と人との繋がり、会って話をすること、触れ合うことの尊さを実感した1年でした。
人との繋がりや関わり方、日々の過ごし方を考える中で、日本が向き合わなければならない問題のひとつが、4人に1人以上が高齢者と言われる「超高齢化社会」についてです。今回は、これからの日本社会に求められる、介護や福祉に関する取り組みをご紹介します。
※高齢者
国際連合の世界保健機関では、65歳以上の人のことを高齢者として定義。日本では、65~74歳を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者としています。
未来を担う若者の活動が介護のイメージを変える
皆さんは、介護や福祉に対して、どのようなイメージを抱いていますか?
高齢者や障がい者などが必要とする特別なケアやサポート。携わる職業に対しては、専門的な知識が必要な難しい仕事。冷たくて難しい印象、まだ若いし自分は大丈夫、遠い存在…。このように、思い感じている方も多いのではないでしょうか。しかし、新型コロナウイルスにより生活が一変したように、突然、自分自身が介護を受けることになったり、家族の介護をすることになったり、介護福祉士にお世話になる時が来るかもしれません。いつ自分が当事者になっても良いように、正しい情報を得て、知識を身に付ける必要があります。
株式会社サンケイビルテクノでは、厚生労働省の協力のもと、令和元年度、福祉・介護分野への多様な人材の参入促進を目的として、「介護のしごと魅力発信等事業」をスタートさせました。公募により選定された事業実施団体は、福祉・介護のしごとの魅力を伝えたり、イメージを向上させたりするための「体験型・参加型イベントの開催」や「世代横断的な広報活動の展開」などを実施しています。
2020年9月に開催された、国内最大級のファッションイベント「東京ガールズコレクション」(TGC)で、お笑い芸人ティモンディが福祉の魅力について発信したのも実は、この事業の一環です。
また、介護のしごと魅力発信等事業のひとつとして始まった「にっぽんの要」プロジェクトでは、俳優の要潤さん、モデル・介護福祉士の上条百里奈さん、介護や福祉について学ぶ現役学生の皆さんが、さまざまな取り組みに参加し、そこで感じたこと学んだことなどや、介護・福祉のしごとの魅力を発信しています。さらに、ふたりの大学生が中心となり、介護・福祉に対する一部のネガティブなイメージや介護・福祉のこれからを前向きに「かえる」ことを目的に活動していくプロジェクト「介護・福祉 かえる委員会」が発足するなど、活動は広がりをみせています。これからの日本を担う若者たちの活動に、ぜひ、注目していただきたいです。
▽介護のしごと魅力発信等事業「にっぽんの要」
https://sankeikaigofukushi.com/