多岐にわたるお墓参りの効果
けれど以前から気になっていたことがあります。この樹木墓地は上空から見るとちょうど8の字型で、花壇や香炉のある祭壇は大きいながらも一方角(いわゆる正面)だけにあって、休憩場所も同じ方向にしかないのです。正面よりも遠い場所に埋葬されている故人の遺族もいらっしゃるはず。せっかく墓地の周囲が幅広く開放されているのだから、少しでも故人の近くに腰掛けて、在りし日の思い出を語り合えれば良いのになぁと思っていました。
その願いが最近になって叶ったのです!
既存の休憩場所のようにはいきませんが、2,3人が腰掛けることのできる長椅子が2つ、正面と向かい合うように設置されたのです。その長椅子には遺族のどなたかが寄贈されたと思わせる一文といっしょに、「思い出ベンチ」とプレートに刻まれていました。
所縁の無い遺族同志でも、それぞれが抱く思慕の情は同じです。もう一度申しますが、むかしを回想することは脳の活性化につながり、故人も喜んでくれるはずです。
思い出を鮮明に蘇らせるには、記念写真をお墓参りに持参するのも良いでしょう。現代はAIの技術を用いて白黒写真をカラーに変えることが可能。カラー化された画像は、より脳にインパクトを与えて認知症予防の効果に期待できるのではないでしょうか。(※)
私も平成天皇が皇太子だった時の、カラー化されたご成婚パレードを見た時は、確かに感動したのを覚えています。
暑さ寒さも彼岸まで。この謂れは結構当たりますね。秋のお彼岸になれば暑さも和らいで、熱中症の危険度も下がることでしょう。コロナ禍も少しは下火になって、どうか多くの方々がこの思い出ベンチに座って、古き良き思い出を語り合って欲しいと思っています。
出典;(※)2020年8月6日 読売新聞 文化面
[文:健康わくわくサイト 人生100年時代に役立つトレヴィアをお届けします]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸
幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 ~ 免疫検査を通しての患者様への想い ~ 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。
今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。