発声練習よりも「間」がスピーチの決め手!
■スピーチに効果のない発声練習をするわけ?
では、なぜ多くのスピーチ、プレゼン教室では、発声練習をするのでしょうか。
考えられる理由は2つ。
① 発声練習をすることで、リラックスしたり、元気になったり、声がでるようになる。
② 生徒に「習ってる感」を持ってもらえる。
この二つの理由が考えらえますが、リラックスしたり、元気になったりするためだったら、軽快な音楽をかけて踊ったり、ちょっとした体操をいれたほうがずっと効果があります。
「習ってる感」だけではなく、「確実に声(滑舌・ボリューム・テンポ・分かりやすさ)を手に入れるなら、発声練習よりも、「メリハリをつけて何かを読む」ことのほうが、何倍も効果があります。
たとえば、自己紹介。
「はじめまして。桑名涼子です」
と普段はスンナリ言うところを、
「はじめまして(間・間)。桑名涼子(立てる)です」
と、間を空け、大事な言葉を立てるだけです。
※「立てる」というのは、ゆっくり話したり、ボリュームを大きくしたり、丁寧に話したりして、言葉を「際立たせる」という意味です。
「野原に100万本の美しいバラが咲いています」
といつもはスンナリ言うところを、
「野原に(間)100万本の美しいバラ(立てる)が咲いています」と、
間と大事な言葉を立てて言うだけです。
この1行を誰かに目をつぶって聞いてもらい、野原に美しい100万本のバラが本当に咲いているところがイメージできるかを聴いてみます。
何度も何度も繰り返し言葉にして、
「イメージできた!見えた!バラが見えた!」
というところまで付き合ってもらいます。
これが、人に伝えるということです。
伝えるということは、人の頭にしっかり映像を浮かび上がらせること。
心を動かすことです。
言葉に魂を込めることです。
そのためには、「間」と「立てる言葉」がバツグンに役に立ちます。
「間」と「立てる言葉」をフル活用して、「本気で人に言葉を伝える」ということを日常会話でちょっと試してみてください。
あなたの話の「分かりやすさ」は、必ずグンと跳ね上がり、きっと「伝えること」の喜びを実感できますよ。
[文:桑名涼子オフィシャルサイト|司会者|トーク診断士|タレント]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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桑名涼子(くわな・りょうこ)
相性を育てるトーク診断士/司会者/タレント
キャスター、パーソナリティー、コメンテーター、エッセイストとして「言葉」を軸に活動すると共に、トーク診断士として、人のしゃべりのタイプを8つに分けたコミュニケーション・ツール「相性を育てるしゃべリング8」を考案し、メディアや、企業の人事、人間関係、恋愛などのコンサルに活用。
また、全国各地で、「コミュケ―ション」と「言葉・会話・プレゼン力」等をテーマに、「笑って、動いて、感じる講演」を実施。受講者は1万人を超える。
「エキサイティングで安心できる司会者」をモットーにイベントや式典、トークショーなどで、司会者として活躍する
著書「モテる!美人トーク」(ファスト出版)/「ユンユンの大好きな人」(双葉社)他
<座右の銘>
「面白い人でいたいから、面白いことをやっていたいと思う」
●桑名涼子オフィシャルサイト(http://ryoko-kuwana.net)
●相性を育てる「しゃべリング8」(https://ameblo.jp/ryoko-kuwana/)
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