心理学を応用した恋愛テクニックのリスク〜もっとも大事なことは?
[記事提供:婚活の新しいカタチ。シルヴァ結婚相談所(https://cilva.net/)]
心理学を応用した恋愛テクニックは使ってはいけないやり方もある
心理学を応用したテクニックという行為に走ると、「忘れ物」が生じます。それは、本来培っておくべき「知性」、「愛」、「美意識」とそれらを支える「潜在意識」です。「潜在意識」と記載するとちょっと怪しいのですが、「心」と解釈しても良いと思います。テクニカルに走ると本質を見失います。見失った結果、出会いに失敗するということはよくあることなのです。
よくネット上で溢れている心理学を応用したテクニックを以下に記載いたします。
異性と仲良くなるための心理テクニック
(1)相手の仕草を真似て好感度や親近感を増す「ミラーリング効果(類似性の法則)」
(2)プレゼントでより親密になる「好意の返報性(へんぽうせい)」
(3)仲間意識を高める「カリギュラ効果(二人だけの秘密効果)」
(4)何度もやりとりするうちに好きになってしまう「ザイアンス効果(単純接触効果)」
(5)ドキドキ感と体験を共有することによる「吊り橋効果」
(6)親切と好きが一体化する「認知的不協和理論」
上記の具体的な内容については後のコラムに記載したいと思います。今回は、やってはいけない心理テクニックです。ただし、大半は、男性には効果があると思われます。男性には効果があるけれども、女性には逆効果というテクニックをピックアップいたします。
親近感を増すと言われるミラーリングはやってはダメ
実は、これ、男性がやると失敗する場合が多いです。実は婚活を希望されている女性の多数がこのやり方を知っている状況と言ってもいいと思いますが、これをやってしまうと「あ、ミラーリングされてる」というふうに思われ、場が白けてしまいます。
実際に、レストランデートで多いのですが、女性がおしぼりを持ったら男性もおしぼりを持つ、女性が手を太ももに下げたら男性も下げるというようなバレバレの行為で場が白けたという事例もありました。正直に申し上げて、このやり方は全く気にされる必要はなく、もっと大事なことがあります。本コラムの後半に記載いたします。
やりとりするうちに好きになってしまう「ザイアンス効果」は距離感を見失う
やりとりは、デートの回数、その前のラインやメールや電話ということになりますが、何度もやりとりしようと思った男性は、積極的にLINEを送信します。既読にならなければ、電話をしてしまいます。それらの行為は8割の女性にとっては、あまり好印象に繋がらず、逆にストーカー気質なの?というように感じることが多いようです。
LINEでのまずいやりとりについては後のコラムで記載させていただきますが、積極的送信は、女性にとっての心理的な負担となりますし、「今ここにいるよ」とか「今料理作ったよ」とか「今何をしているよ」という男性からのメッセージは、「かまってちゃんなの?」という幼児性を女性に覚えさせてしまうことにつながります。
どちらかといえば、あえて返事を遅らせてモヤモヤさせる「ツァイガルニク効果」が正しい選択の場合が多いのです。ただ、これを仕事でやられたらたまらないですが。(笑)
ドキドキ感と体験を共有。「吊り橋効果」を狙ったコンセプト居酒屋
ドキドキ感と体験を共有することによる「吊り橋効果」を狙ったのであろうと思われるレストランの間違った選択の事例があります。例えば、大人が行くところではないコンセプト居酒屋です。監獄とか牢獄をコンセプトとしたり、おそらくウサ耳系も同じかもしれませんが、びっくりさせたりする居酒屋などは、やはり学生さんが行くところであり、出会ったばかりの大人が行くところではないと思われます。
女性からすればなぜこういうところを選んだのだろう?と不思議に思われるはずです。もし「吊り橋効果」を狙うのであれば、一緒に山や海に行く体験の共有ではないかと思いますが、実はそれらは、もっと先のお付き合いをしている時のイベントではないかと思います。第一印象や第二印象をよくするためのこのような心理テクニックは必要ありません。
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