急なスピーチは冒頭30秒で決める!
■人前に立ったら、忘れずに必ず「聴衆を見る!」
スピーチをするときは、しゃべり始める前に必ず会場全体を優しい目で見渡すことが肝心です。
ひとりひとりに目を合わせるのは難しくても、客席の人々が自分と目が合ったという「錯覚」を持つくらいまで、まんべんなく会場内の人々に温かい視線を向けます。
もし、緊張でどうしても聴衆と視線を合せることができないときは、聴衆の「肩」や「髪の毛」などを見てください。
聴衆の瞳から少しズレたところを見るわけです。
ズレたところを見ても、聴衆から見れば視線が合っているように感じるので、大丈夫です。
これから自分の話を聞いてくれる人々に心からの感謝を「瞳に込めて優しく聴衆を見る」ことだけに意識を向けてください。
会場全体を温かい目で見てから話し出すのと、まったく見ずに話し始めるのでは、聴衆が受けるイメージは天地ほど違ってしまいます。
なぜなら、「聴衆をしっかりと見る」という行為は、聴衆に興味と敬意を持っているということの証。
顔も見ないで名刺を渡されたら、いい気持がしませんよね。
それと同じで、スピーカーと聴衆は、これからコミュニケーションをとっていくわけですから、登壇したら相手を観ないほうが不自然です。
そして「聴衆を見ることができる」というのは、余裕があることの証でもあります。
緊張していたり、怯えていたりすれば、会場を見渡す余裕などあるはずもありません。余裕があるということは、当然自信もあります。