村田修一、大黒将志、田臥勇太、木村昇吾…栃木を熱くする「松坂世代」

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野球、サッカー、バスケ、クリケット。それぞれの道で若手のお手本になる4選手

報道陣のカメラが向けられる中で打撃練習を行う木村昇吾


 村田修一、大黒将志、田臥勇太、木村昇吾…。4選手に共通するのが栃木を拠点に活動する今年38歳の「松坂世代」だ。

 村田修一は巨人から昨オフに戦力外通告を受けた。通算打率269、360本塁打、1123打点。2000安打まであと135本に迫っている。昨年も118試合出場で打率・262、14本塁打と及第点の成績を残している。他球団の獲得争奪戦になると思われたが、若返りを図る各球団方針で吉報がなかなか届かない。新天地に選んだのはBCリーグ・栃木ゴールデンブレーブス。背番号はNPB所属時代につけていた「25」を着用し、7月末までのNPB復帰を目指す。

 かつては日本代表で活躍したFW・大黒将志は今年からサッカーJ2・栃木SCでプレーする。日本、フランス、イタリア、中国と11チームを渡り歩き、今季はJ2・京都から期限付き移籍で加入。Jリーグ通算159得点を挙げた得点能力は健在だ。3季ぶりにJ2復帰したチームでも点取り屋としての期待は高い。

 バスケット界のレジェンド・田臥勇太は他の3選手と違い、絶対的な地位を確立した「栃木の顔」だ。Bリーグ・リンク栃木ブレックスに08年から加入して今季が10シーズン目。日本人初のNBAプレーヤーは絶対的なポイントガードとして、主将としてBリーグ初代王者に導いた。卓越したパスセンス、ドリブルの技術は日本屈指。今年も司令塔としてチームを引っ張る。

 史上初のプロ野球からクリケットに転身した木村昇吾も栃木県佐野市のクリケット競技施設を拠点に海外リーグでの活躍を目指している。野球と違い、体に向かってくるワンバウンドの投球も打ち返さなければいけない。成功の道は約束されていないが、新たなフィールドでの成功を夢見てモチベーションは高い。

 栃木県内のスポーツ関係者も「上のステージで頑張っていた一線級の選手たちのネームバリューが大きい。ニュースや情報で発信される機会が多いと思うし、集客力も上がる。地域活性化にもつながるしありがたいです」と期待を込める。村田、大黒、田臥、木村とそれぞれ置かれた立場は違う。ただ、今年38歳を迎えるベテランたちの情熱は変わらない。もう一花咲かせたい。彼らの生き様は若手の良きお手本になるに違いない。


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[文/構成:ココカラネクスト編集部]

木村 昇吾(きむら・しょうご)

1980年4月16日、大阪府大阪市生まれの37歳。尽誠学園で3年夏に甲子園出場。愛知学院大に進学し、遊撃手でベストナインを5度獲得するなどリーグ通算打率・318、5本塁打。02年ドラフト11位で横浜に入団。07年オフに広島にトレードされ、11年は遊撃のレギュラーをつかみ、自己最多の106試合出場で37犠打をマーク。15年オフにFA権を行使したが移籍先が難航し、西武にテスト生で入団。昨年限りで戦力外通告を受け、クリケットに転身。インドのプロリーグでの活躍を目指す。身長1㍍83、体重78㌔。

村田 修一(むらた・しゅういち)

1980年12月28日生まれ、37歳。福岡県篠栗町出身。東福岡高、日大を経て03年ドラフト自由枠で横浜(現DeNA)入団。07、08年に2年連続本塁打王。12年にFAで巨人に移籍すると、主軸で同年からチームのリーグ3連覇に貢献した。16年には通算4度目のベストナイン、同3度目のゴールデングラブ賞を受賞。08年北京五輪、09年WBC日本代表。昨オフに巨人から戦力外通告を受け、今月5日にBCリーグ・栃木ゴールデンブレーブスに入団が決定した。右投げ右打ち。身長1㍍77、体重92㌔。

田臥 勇太(たぶせ・ゆうた)

1980年10月5日生まれの37歳。神奈川県横浜市出身。能代工では高校3年間でインターハイ、国体、ウインターカップの全国大会をすべて制覇して9冠。世界選抜ジュニアに選出された。ジュニア日本代表メンバーで99年世界ジュニア選手権、01年ヤングメン世界選手権に出場。04年にフェニックス・サンズの開幕ロースター入りした日本人初のNBAプレーヤー。08年にJBL・リンク栃木ブレックスに入団し、同年にリーグアシスト王、スティール王、14-15年にアシスト王、ベスト5を獲得。16-17年にBリーグ初代王者に輝く。身長1㍍75、体重75㌔。

大黒 将志(おおぐろ・まさし)

1980年5月4日生まれの37歳。大阪府豊中市出身。99年にガンバ大阪トップチームに昇格、04年に日本人最多となる20ゴールを挙げ、Jリーグベストイレブンに初選出。05年に日本代表に初選出され、代表2戦目の06年ドイツW杯アジア最終予選で後半ロスタイムに決勝点を挙げた。同年ガンバ大阪でJリーグ初優勝に貢献。その後はフランス・グルノーブル、イタリア・トリノFCで活躍。08年に東京ヴェルディに移籍以降も活躍し、14年に京都サンガF.CでJ2得点王を獲得。今季は栃木SCに期限付き移籍。身長1㍍78、体重73㌔。

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