休まず絶好調でいるコツ ~自律神経研究の第一人者が語る~ <前編>
Q.ではどこが一番重要なのですか?
小林:まず身体の変化を考えます。ラグビーなどは典型的で、ぶつかり合うスポーツなので、大きい身体のチームが勝ちますよね。どうしてもメンタルに持って行きたがるのですが、身体がどれだけ強いか、ですね。
Q.身体の強さはどこのことでしょうか?
小林:重要なのは自律神経と腸内環境です。自律神経とは、暑かったら汗をかいたり、寒かったら鳥肌が立って体温が下がらないようにしたり、外部環境の変化に対して、身体の内部を一定に保とうとする働きに欠かせない神経です。自律神経には、交感神経と副交感神経があります。自動車で例えるならば、興奮や活動を促す交感神経がアクセルで、リラックスや安定を促す副交感神経がブレーキ。どちらも高レベルで働くほうがいいのです。
後編へ続く
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
〔文/構成:ココカラネクスト編集部〕
小林弘幸(こばやし・ひろゆき)
1960年、埼玉県生まれ。順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手や文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上にかかわる。じつは、漫画雑誌が大好き。
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