生活に根付く楽しい文化から脳内ストレスを解消しよう!
いったい実際どれぐらいの日照時間なのだ、と改めて調べてみると。2017年11月1日は日の出が7時36分、日没17時01分。やはり17時には真っ暗という体感はあっていた。12月21日の冬至の日照時間は7時間40分42秒。日の出が8時48分、日没が16時28分。8時半〜17時の勤務時間とすると、12月3日から1月26日までの約2カ月間は、日の出前出勤が続くことになります。改めて期間をみると長い。数字を見て余計落ち込む。調べて逆効果だったかも。
実は、駐在員として配属されるのが春先か秋口かによって定着率がおおきく変わるとまことしやかな噂があります。特に家族の方、奥様が大変だそうです。確かに秋口にこんなところに赴任して、生活もなれなくて、右も左もわからないのにどんどん季節が寒く暗く暗く…なっていけば、こんなところ、もういやっ!となってもおかしくないです。気持ち的にすごくすごくよくわかります。それがきっかけで離婚騒動にまで発展するようなご家庭もあると聞きます。人事配属される方、ぜひ気をつけて差し上げてください。赴任させるなら春です。
ヨーロッパでは昔からこの傾向は経験的に知られていたようでそのための家庭治療法と言われているのが、西洋オトギリソウ(セントジョーズワート)というハーブ。スーパーやエコショップなどでサプリの一つとして処方箋不要で廉価で販売されていますし、ハーブティなどでいただく場合もあるポピュラーなもの。ただし、アメリカ系の研究では偽薬(プラシーボ)効果以上の効果はないというものもあるらしいのであくまで自己判断でしかないのですが、欧州在住の日本人の方でも秋になると常用しておられる方をちらほら見かけます。
しかし、ストレス解消をお薬ばかりに頼ってられもいられません。こちらの人はどうやっているのかなと観察していると、まずは休む。秋になると病欠率が格段に上がります。体調不良ですからね、しかたありません。日本では考えづらいことですが、でも病気なんですもん、やっぱり休みましょう。それについては私は日本人ですが、病気の人は休むべきだと原則は考えてます。ただし、どこから病気かだとか普段のコミュニケーションの程度やその人柄にもよって具体的な気持ちの持ち方は変わってくることは当然で、休むことをこれだけ許容しているヨーロッパ人間でも軋轢がありますが、それはまたの機会に。
休まず頑張ってる人たちは、楽しいことを考えたり計画したりで解消している様子です。来欧当初、10月末にはクリスマスの飾りつけがちらほら見かけられるようになって、なんて気が早いと思っていました。ヨーロッパでは不景気になるとクリスマスのスタートが早まる傾向があるらしいですが、ストレス解消に貢献しているかもしれません。ちなみにここオランダでは12月25日のクリスマスとは別に、クリスマスの原型となったシンタクラースというお祭りが12月5日にあります。オランダの子供は2度プレゼントをもらうのです!
大人も飾り付けやプレゼント選び、家族で集まるパーティの準備など、すごく楽しそう。シンタクラースにはシンタクラース用のお菓子や行事が目白押しで、それが終わればクリスマス用に準備が続きます。すごく楽しそうというのは、つまり職場で延々そういう話が続くってことですけれどね。ですから12月は仕事になりません。