煙だけではない、たばこの弊害
[文:健康わくわくサイト 人生100年時代に役立つトレヴィアをお届けします]
たばこに対する認識が、今とは真逆なキャッチフレーズがあった。『今日も元気だ! たばこが旨い!!』
そう言い放つことなど非常識となったのが令和の時代です。
【関連記事】イタチごっこはもう止めましょう…ミスマッチな喫煙室
たばこ肯定派が罷り通っていた昭和時代。
たばこ税の引き上げに関する、こんな議論がありました。
国有鉄道(国鉄)がJR線として分割民営化される前の話し。昭和期まで積み重なってしまった国鉄の赤字を穴埋めするために、たばこの値段を上げる案が浮上した。要するに、たばこ税を引き上げて補填しようとしたわけです。
しかし沖縄県民の猛反対もあって、当時即決できなかったらしい。
なぜ沖縄県の人たちが反対したのか?
沖縄県内には鉄道がありません。日常生活において利用してもいない鉄道事業の借金を、ほんの一部でも負担することに納得できなかったから。
確かにうなずけます。
けど、嫌煙家として今振り返ってみると、正直言って複雑な思いがあります。日常に於いて、沖縄県民にとって無縁の公共インフラ事業を支えることになる。その片棒なんか担ぎたくない気持ちは分かります。だからと言って、たばこが今までと変わらない条件(価格)で入手できてしまう。現状維持のまま、喫煙者を保護(?)していることになるのかもしれないから。
1 2