子どもに口うるさく言ってしまうのはなぜ? 心の傾向と対処法

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[文:一悟術|自分を縛りつけているものから解放され、思い描いた人生を生きる道(https://www.ichigojyutsu.com/)]

 気づくと子どもに口うるさく言ってしまう、なんてことはないですか?

「勉強しなさい」

「早く片付けて!」

「あなたはなんでいつもそんななの?」

「だから言ったじゃない!」

「誰のために言ってると思ってるの?もう、イライラさせないで!」

口うるさく言うことが、子どものやる気をそぐことはわかってる。

言えば言うほど子どもがどんどん心を閉じていくのもわかる。

だからできるだけ言わないように我慢する。

でもふとしたタイミングで咳を切ったように小言をぐちぐちと言い続けてしまう。

子どもの顔がどんどん暗くなり、時には言い合いになり、エスカレートする。

あー、またやってしまった・・・。

なんでこんなに私って口うるさく言ってしまうんだろう?

そんなあなたへ、口うるさく言ってしまう心理を探りながら、口うるさく言うことへの対処法を提案したいと思います。

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なぜ子どもに口うるさく言ってしまうのか。


最初に、子どもに口うるさく言ってしまう理由を探ってみましょう。

子どもに口うるさく言ってしまう時はどんな時でしょうか。

下記の二つの場面がほとんどのように思います。

やって欲しいことをやっていない、もしくはやろうとしていない時

やって欲しくないことをやっている、もしくはやろうとしている時

ではどうして子どもにこうして欲しいとか、して欲しくないという想いを抱くのでしょうか。

子どもにこうして欲しい、して欲しくないという想いを抱くとき、その裏には「このままの子どもだときっと悪いことが起きるに違いない」、というようなネガティブな想像があります。

例えば、勉強をしてほしいのに、しないでだらだらしている子どもがいます。

勉強しろ!と口うるさくなるときは、以下のようなネガティブな想像が湧いてくるときではないでしょうか。

(このまま勉強をしなかったら、落ちこぼれて、受験が失敗し、就職できずに不幸になる。)

(このままだらだら癖がついてしまったら、ろくな大人になれない。)

(帰ったらすぐ勉強するというルールなのに、今からルールを守れないなんて社会人になったらすごい苦労するに違いない。)

もちろん、ポジティブな想像から、子どもにこうして欲しいとか、して欲しくない想いを抱くときもあると思います。

例えば(勉強して成績がよくなったら、学校の選択肢が増えて、やりたいことができる可能性が広がる)

でもポジティブな想像から子どもへの欲求が生じるときは、口うるさく、何度も言うことはないでしょう。

それはなぜでしょうか。

口うるさく言う裏の感情は

ネガティブな想像が働くとき、感情も一緒に揺れることがほとんどでしょう。

想像が湧き出す最初は、(こんなことが現実になったらどうしよう・・・。嫌だ。)という想いとともに、不安や怖れの感情が揺れることが多いと思います。

不安や怖れなどのネガティブな感情を感じることは心地悪いので、目の前の子どもをなんとかしようと、何度も口うるさく言ってしまうのです。

そしてそのうち、自分を心地悪くする不安や怖れを感じさせ続ける子どもに対し、怒りの感情が湧いてきます。

何度言っても言うことを聞こうとしない子どもなら、余計に怒りの感情が強く出てくるでしょう。

言うことを聞かない子どもに、自分が否定されているように感じるからです。

すると、口うるささは増し、怒りのエネルギーで声を荒げてしまったり、子どもを傷つけるような言い方をしてしまったりします。

子どもに否定されたように、自分も子どもを否定して傷つけてやりたい、という気持ちが大きくなるのです。

ポジティブな想像が湧いてくるときは、楽しさや嬉しさなど、ポジティブな感情が出てくるでしょう。

発する声も自然と明るく、楽しそうになります。

すると、不思議なことに、子どもは自然と言うことをきいたりします。

ほら、楽しそうな人のやってることなら、自然とやりたくなったりしませんか?

そんな感じです。

なので口うるさく言う頻度は少なくなるでしょう。

また、子どもが言うことをきかなくても、楽しいので、気になりません。

(やりたいときにやればいっか)と流せます。

だから口うるさくならないのです。

口うるさく言う人の傾向

口うるさくなる人は、子どもに対しネガティブな想像をしやすい傾向にあります。

これをしなかったら(もしくはしたら)→ 子どもの将来は大変なことになる、ろくな大人になれない、恥ずかしい思いをする、病気になる、悪いことに巻き込まれる、などなど

そして、口うるさく、声を荒げてしまったり、ケンカ腰になってしまう人は、自分が否定されたように感じやすい、自己否定感が強い人と言えそうです。

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