過干渉な母親が許せない 失った人生を取り戻して自由になる方法とは
自分を育てる
親を責める気持ちが少し落ち着いてきたら、自分を育てることを始めます。
責める気持ちが全部なくならなくても大丈夫です。自分を育てていくことで親の影響力は自然と落ちてきます。
自分を育てるというのは、今感じていることや自分の価値観を知って、それを基準に生きていける状態を作ることです。それは本音に素直に生きるということです。
過干渉で育てられると親の価値観を取り込んで無意識にそれを実行してしまいます。その結果、今感じていることもわかりにくくなってしまうし、自分の価値観も掴みづらいです。
自分のことがわからない、好きなことがわからない状態です。その前に「好き」という感覚がわからないという人もいるかもしれません。
今わからないからといって諦める必要はありません。「自分は何を感じていて、どうしたいのか」素直に感じる機会が足らないまま成長してしまっただけなので、今からその時間をとるだけです。
はじめはわからなくて当然です。
「今感じていることは何か」「大切にしたいことは何か」に耳をかたむける時間をとってみてください。飲み物でも、カフェで座る席でも些細なことで構いません。
小さなことから行動し、自分の心が動くものを集めていくことが自分を育てることです。
経験を糧にする
怒りと悲しみを癒しながら自分を育てていると、嫌だった経験から得られることが見えてくることがあります。
責める気持ちがなくなって、ただの記憶になる感覚や「お母さんも頑張ってたのかな」という感覚が生まれる時です。
でも、無理やり「仕方なかった」「お母さんも頑張っていた」と考えないようにご注意ください。あくまでも自然とただの記憶に感じられたり、別の視点が生まれるを待ちます。
もし、これが見えてきたら大きく前進した合図です。合図があったら見逃さないでください。
新しい感覚が体に広がるのを味わってみてください。味わったら、その経験や感覚があるからこそ今できていることを目を向けてみます。経験を糧にできる時が大きく前に進む時です。
私にも、合図は何度もやってきました。「あの時の経験や得た感覚があるからこれができるんだなぁ」と自然と思えることで深く癒されることができました。
奪われた人生が戻ってくるとき
プロセスが進んだある日「お母さんを選んだのは自分だった」と感じたことがありました。まるで生まれる前に母を選んだ感覚が自分の中に蘇ってくるようでした。
それまで「お母さんのせいで」と思っていた学生時代や幼少期のあれこれは、私が望んで選んだことだと実感してしまったのです。世界がひっくり返ったようでした。
その時、人生の主人公が母親から私に切り替わりました。「自分の人生をつくるのは他でもない私だ」という場所に立った瞬間でした。
その場所に立つようになってから「私の人生は奪われていたのではなく、ただ私が選んだことを経験していただけなんだ」と考えるようになりました。もともと奪われてなどいなかったという事実に気がつき、人生を取り戻したのでした。
自分の人生を描く本質的自由
過干渉で育てられると「これはいいのか悪いのか」「今どうするべきなのか」「どんな人でいればいいのか」と人前で自分らしくいられない時があります。
そうやって人の判断軸や周りの評価に合わせたり、それに左右されてしまうことほど不自由なことはありません。私がかつて不自由さを感じていたのも他人軸だったからでした。
そこから出て、自分の価値観で人生を作る場所に立っていると感じる今、私は本当に自由です。
他人のルールに左右されることなく行動し、自分がいいと感じるものをなんの迷いもなく選び、好きなことを好きと言い、今どうしたいのかに素直に正直に行動できる心理状態が本質的な自由なのだと思います。
本質的に自由な心で描く、自由な人生はきっと他の誰とも似ていない、その人だけの人生になるのだと思います。
[文:一悟術|自分を縛りつけているものから解放され、思い描いた人生を生きる道(https://www.ichigojyutsu.com/)]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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