過干渉な母親が許せない 失った人生を取り戻して自由になる方法とは
[文:一悟術|自分を縛りつけているものから解放され、思い描いた人生を生きる道(https://www.ichigojyutsu.com/)]
過干渉な親を持つとあれこれ口出しされて、好きなようにできないことが多いですよね。
「もっと違う学生時代を送りたかったのに」
「やりたいことができなかった」
と人生や青春を奪われたように感じている人も多いのではないでしょうか。
私も学生時代はできないことが多くて辛かったです。友達と同じことができなかったり、好きなことを好きだと言えなかったりしました。
明確にダメだと言われなくても顔色を伺ってやらないこともたくさんありました。
だから「本当はこうしたかったのに…。」「もっとこんな経験しておけば…。」と後悔が残っていました。卒業してからもどこか母の目を気にしているようなところがあって、そこから自由になりたくて海外に行ったり、家を出たりしました。
でも、物理的に距離を置いても、できなかったことを今になってやってみても、どんなに母を憎んでも自由になれた感覚がなくてどこか重たいと感じていました。
それに加えて、自分が他の人と比べて欠けているというか、経験不足で恥ずかしいような感覚をいつも抱えて生きていました。
心のことを学ぶうちに気がついたことは、そこから私を自由にしてくれるは主体性だということででした。
「お母さんのせいでやりたいことができなかった」と思っていると母親の影響力を許し、人生を動かしていくのは母親だという場所に無意識に立ち続けることになります。
「母親のせいで人生がどうにでもなってしまう」「自分にはどうにもできない」という場所です。
そこから「人生を動かしていくのは自分だ」という場所に立つこと、つまり主体性を持つことが自由になることなのだとわかりました。
この記事では、その場所にたどり着くまでの歩みとエッセンスをご紹介します。
親を嫌いになってもいい
まずは親を嫌いになってもいいと自分に許すことは重要です。
親を許せないと感じることにどこか居心地の悪さや罪悪感を感じていませんか?
親を許せない気持ちが大切なのは、怒りは自分を守るために湧く感情だからです。
まずは自分を守ろうとしたことを労ってあげるくらいの気持ちで、親を嫌いになることを許してみてください。
「育ててくれたのに申し訳ない」とか「人にどう思われるんだろう」とか気にする必要はありません。意見の合わない人の1人や2人いますよね。それがたまたま母親だったというだけのことです。
それでも良心が痛んで難しいという人には朗報があります。
ちゃんと嫌いになったら、自然と感謝できます。だから安心して、一度は嫌いになってください。仲が悪かったのに喧嘩したら仲良くなる友達ってたまにいますよね。そんな感じでしょうか。
怒りと悲しみを癒す
過干渉で育てられた人は怒りが溜まっています。
過干渉は自分とは違う価値観や考え方を押し付けることです。つまり本来の自分がそれによって傷つけられてしまいます。
だから「それは違う!」と自分を守ろうとするのです。過干渉に育てられた人の中には決めつけられるのが嫌いな人も多いです。
その下には理解されない深い悲しみがあります。決めつけられて分かってもらえない辛さ、本当の自分は見つけてもらえない悲しみが怒りに変わります。
怒りや悲しみは「お母さんのせいだ!」と責める気持ちの原動力です。この感情ががたくさんあると親を憎む方向にエネルギーが向かい、母親の影響力を許す立ち位置が強化されます。
そこから抜けるには怒りや悲しみの量を減らすのが有効です。
怒りや悲しみの量を減らすには追体験をして感情を感じることです。言われて嫌だったこと、されて嫌だったことを思い出しながら、その時にの感情を感じることができると感情の量は減っていきます。
自分では難しいという方はカウンセリングを受けるのもいいかもしれません。感情の量は減らしたいけど、もう一度辛い気持ちを思い出すのが嫌だと感じる方はヒーリングも有効です。