臨床心理士がお勧めする「コロナ禍でこそ見るべき動画」とは? ~ストレスの効用~
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、先が見えない不安や行動制限、さらには人とのコミュニケーション不足などからストレスが溜まり続ける人も多いだろう。
そんな中、東京中央カウンセリングの代表で臨床心理士・公認心理師の塚越友子さんは自身のブログの中で、ストレスの効用について、今まさに見るべき動画として「ケリー・マクゴニガルのTDEスピーチ」を挙げている。
塚越さんによると、この動画のポイントは2つ。
1つは、ストレスは体に悪いと思うと本当に体に悪い影響を及ぼすが、ストレスは力になると思えば害を及ぼさないということ。
そして2つ目は、ストレスにはストレスからの回復のメカニズムがセットとなっており、その回復のメカニズムが人との繋がりであるということ。
実は、ストレスがかかった時に私たちの脳内では、同時にオキシトシンが分泌され、ストレスで傷ついた部分を治す抗炎症作用が発揮される。オキシトシンはまた、人との繋がりや人に助けを求める気持ちを発生させ、助けられることでオキシトシンの効果はさらに高まる。
この動画は、まさに今この状況で聞いておきたいスピーチなのである。
さらに、スピーチの最後の調査結果では、経済的困難や家庭の問題などがあった人でも、周囲の人を助けていた人の死亡率は上がっていなかったという。
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臨床心理士が語る「ニュースを見る時間を減らすべき」理由とは https://cocokara-next.com/stress/reduce-the-time-to-watch-the-news/