井上尚弥の思考回路、自己評価は伸びしろ・・・

タグ: , , 2017/12/31

練習中に考えていること

 練習でしてきたことをどう試合で出せるか--。プロボクサー・井上尚弥のファイトスタイルの根底にある哲学。まだ練習の半分程度しか出し切れていないという。それであの圧巻のパフォーマンス。ではその普段の練習とは、一体どんなものなのか。


「僕はスパーリングでも常に試合と同じ気持ち。いつも相手を倒す気持ちでやっています。」

 あくまで本番へ向けた調整の場だ。ケガにも細心の注意を払うスパーリングでは、試合よりも相手へのダメージを和らげる大きなグローブを着け、頭部を守るヘッドギアを被る。

「まあスパーリングで相手を倒す、と思っている人はそんなにいないでしょうね。」とも話す。そこを、本番さながらのKOスタイルで臨むところが、まず異質だろう。

スパーリングで4階級上の相手を骨折・・・

「練習でやっていないことは、試合では絶対に出ませんから」

 常にフルスロットルのスパーリングは、関係者の間で数々の武勇伝を生んでいる。2階級、3階級上の選手を倒すのは当たり前。4階級上のスーパーフェザー級の選手の肘を、パンチで折ってしまったこともある。

 ある意味では、理想のパフォーマンスは、練習の中でしか、まだ発揮できていないのかもしれない。

「スパーリングでできていることが、試合でできていない。練習では、ここが自分のスタイルで、これを極めていけばいいかなと思うものはある。練習でできていることが、試合でも平気でできるようになれば。スパーリングが強くてもしようがないですからね。」

試合本番で考えている事

 ただ倒すことを求めるのではなく、当然技術的な試行錯誤も重ねている。

「変化は日々ありますよ。日々練習で考えて、できないことをできるようにすることを積み重ねていくしかないです。刺激がないとマンネリになりますし。スパーリングがないと、毎日同じ練習になって考えなくなってくる。若い、知らない対戦相手とスパーリングすると自分も考えますし。何か刺激は与え続けないといけないと思いますね。」

 練習から全力で課題と向き合うから、不安のないまま本番のリングに立てる。

「それなりの練習をしているから、楽しむという気持ちでリングに上がることができる。自分が好きでやっているボクシング。練習から試合の期間まで、そして試合当日も。全て楽しんでいるし、好きだからそれができるんだと思います」

 威風堂々たる王者のたたずまい。誰よりもボクシングが好きで、誰よりも真剣に練習に取り組んでいるからこそ、臆することなくチャンピオンロードのど真ん中を歩いてきた。

■ 編集部からのお知らせ
 12月7日に販売される雑誌「CoCoKARAnext」では《日常のなかで気軽にできる最強の運動【歩く】の5W1H》を特集する他、現WBO世界王者の井上尚弥、高木豊と3人のJリーガー息子の「高木家の人材育成論」等、アスリートと一流仕事人に学ぶ情報が満載。今号はプレゼント企画も実施中です。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

〔文/構成:ココカラネクスト編集部 〕

井上尚弥 (いのうえ・なおや)

1993年4月10日、神奈川県座間市出身。
今もコンビを組む父・真吾氏の下、小学1年でボクシングを始める。相模原青陵高校時代に7冠を達成し、2012年に大橋ジムからプロ入り。戦績14戦全勝(12KO)。15年に結婚した高校時代の同級生との間に今年10月、長男が誕生した。
2017年12月30日にWBO世界スーパーフライ級チャンピオン防衛戦。

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