「野球の限界を超えた」止められない大谷翔平に元CY投手も衝撃 LA解説は“新たな異名”を命名「もうふさわしい言葉がない」
毎日何かしらの話題を生み出す大谷。その傑出したパフォーマンスは大きな反響を呼んでいる。(C)Getty Iamges
「オオタニの辞書に『普通』とか『平均的』という言葉はない」
眼前で見せつけられた驚異的な一打。勢いが止まりそうにない凄まじい打棒に現地実況席もただただ驚く他になかった。
反響が広がったのは、現地時間6月26日に敵地で行なわれたホワイトソックス戦で、大谷翔平(ドジャース)が放った今季25本目の本塁打だ。
【動画】まさに異次元の打撃!圧巻の2試合連続先頭打者弾、25号を放ったシーン
前日の同カードでも初回にソロアーチを放っていた大谷は、この日も「1番・指名打者」で先発。大きな注目を集めた初回にいきなり異彩を放った。
相手先発エリック・フェッディと対峙した大谷は、しっかりと“好球”を見定める。そして「試合開始から(カウント)3-2になって嫌だった」と相手が振り返った状況で投じられた外角からやや高めに抜けた90.9マイル(約146.3キロ)のカットボールを捉えた。
打球速度113.9マイル(183.3キロ)、飛距離437フィート(約133.2メートル)、角度26度の圧巻のアーチ。これで大谷は10試合連続打点という球団記録を更新。球史にまたひとつ名を刻んだ。
ドジャースを勢いづけた連夜の一発は、地元中継局もエキサイトさせた。イリノイ州に拠点を構えるスポーツ専門局『NBC Sports Chicago』で実況を務めたジョン・シュリフェン氏は「オオタニがまたやった。今夜も打った……」とコメント。続けざまに「彼のチームメイトにオオタニのことを聞くと、誰もが『驚かされてばかり』と言う。誰もが彼が異次元であることを知っている。だけど、毎回のように『ありえないこと』をやってのけるからそうなるんだ」と明かした。
さらに試合の解説を務めた元ホワイトソックスで、1980年にサイ・ヤング賞を獲得した名投手スティーブ・ストーン氏も「先制した試合の88%で勝利しているドジャースで最も恐ろしい存在だ」と解説。そして、図抜けたパフォーマンスを次のようにも分析している。
「彼がピッチャーであることを忘れてはいけない。今年は休んでいるが、本来は二刀流なんだ。ショウヘイ・オオタニの辞書に『普通』とか『平均的』という言葉はない。もうこの野球というスポーツの限界を超えている」