物議を醸した46秒決着 性別騒動の女性ボクサーが棄権した伊戦士に不信感「騒動を利用して私を弱らせようとした」【パリ五輪】
試合後に握手を拒否し、リングを去ったカリニ。そのケリフに対する態度は明らかに苛立っていたように見えた。(C)Getty Images
世界的な論争の渦中にいる本人が胸の内を明かした。
現地時間8月5日、『AP通信』の動画会社『SNTV』が行ったインタビューに、パリ五輪・女子ボクシング66キロ級に出場中のイマネ・ケリフが登場。世間を賑わせた「性別騒動」について言及した。
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彼女のパリ五輪出場を巡っては、議論はいまも尽きない。
国際ボクシング連盟が昨年の世界選手権前に性別適格検査で「XY染色体を持っている」と判明したケリフ。パリ五輪57キロ級に出場するリン・ユーチン(台湾)と共に同連盟から女子選手として出場権を剥奪された経緯があったため、今回のパリ五輪出場は一部のファンやメディアから批判の対象とされた。
当人たちへの誹謗中傷も相次いだ。そのため、五輪参加を認めた国際オリンピック連盟は「彼女たちは女性として疑う余地はない」「科学的根拠に基づいている」(いずれもトーマス・バッハ会長談)と主張。それでもなお、論争が渦巻く異常事態は続いている。
そうした状況下で自らの立場を語ったケリフは、「私は人々にいじめを控えるよう求めたい」と言及。そして、結果的に自身への批判を悪化させたアンジェラ・カリニ(イタリア)との今大会初戦を振り返っている。