FA戦線で浮上する「ダークホース」 日本球界から熱視線を向けられる30歳タフネス右腕の「去就判断」
上沢は先発としてしっかり試合を作れる存在だ(C)Getty Images
今オフのFA市場では投手のラインアップも注目を集める。
リーグ優勝を果たしたソフトバンクでは右腕、石川柊太は人的、金銭ともに補償が発生しないCランクとみられる。20年に最多勝、最高勝率の2冠に輝き、先発、中継ぎもこなせるという使い勝手も魅力。宣言すれば複数球団の争奪戦必至となりそうだ。
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ロッテも先発、中継ぎ経験を持つ西野勇士がFAイヤーとなっている。今季は9勝(8敗)、防御率3.24をマーク。こちらも経験豊富とあって、宣言すれば獲得に乗り出す球団はありそうだ。
そして日米をまたいでひそかに去就判断が注目されているのは、今季、日本ハムからポスティングシステムを利用してメジャー挑戦した上沢直之にもある。
レイズと1月にマイナー契約を結び、招待選手でキャンプに参加。その後、レイズからマイナーへの合流を通達され、契約条項を行使してレッドソックスに移った。4月28日にメジャー初昇格を果たし、2試合に登板して勝敗付かず、防御率2.25だった。
5月以降はレッドソックス傘下3Aウースターで過ごし、マイナーでは20試合登板で5勝4敗、防御率7.63で米球界での1年目を終えた。
9月に日本の帰国の際には来季以降、日米球界含め、どのような選択を行うか熟考する姿勢を見せていた。