日韓7球団の争奪戦の末にKBO入り MLB左腕が韓国行きを決めた“ワケ”「来季にはより稼ぐ力のある日本から興味を」
斗山入りを決めたアービン。(C)Getty Images
実力派助っ人がチャンスを求めてアジア球界にやってきた。現地時間11月15日にKBO(韓国プロ野球)リーグの斗山ベアーズは、アスレティックスやオリオールズでプレーしたコール・アービンと総額100万ドル(約1億5000万円=契約金80万ドル、年俸20万ドル)の1年契約を締結したと発表した。
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現在30歳のアービンは、MLBで先発ローテーションの一角を担った経験を持つ左腕だ。21年からの2シーズンで62先発、359.1イニングを消化する「イニングイーター」として活躍。自身の先発としての声価を高めた。
オリオールズとツインズに所属した昨季は主に中継ぎとして登板。しかし、29登板で防御率5.11、WHIP1.45と精彩を欠き、シーズン終了後にFAとなっていた。
今回の韓国球界での挑戦は心機一転を図る意味合いが大きいと見られる。そんなアービンを巡っては、水面下で日本球界からもアプローチがされていたという。契約に関する詳報を伝えた韓国メディア『My Daily』によれば、30歳の助っ人左腕を巡っては「日韓7球団からオファーがあった」という。
外国人選手のサラリーキャップ制度(全外国人選手で最大400万ドル=約6億円)が設けられているKBOと比較すれば、給与面ではNPBが好条件を提示したのは想像に難くない。それでもなお、アービンが斗山と契約した理由は何だったのか。『My Daily』はこう続けている。
「日本からの提案もあった中で、200万ドル(約3億円)の年俸が半分になってもアービンが韓国行きを決めた理由は明確だ。それはメリル・ケリーをはじめ、エリック・フェッディなど“逆輸入”でメジャーに返り咲いた事例が韓国から次々と積み重なっているからだ。アービンもKBOで成功を収めての逆輸入に期待を抱いている」