米球界で相次ぐ「大谷>ソト」の論調 史上最高契約更新に米識者が懐疑「打者専任になったとしてもオオタニを望む」
ソト(右)の契約によって大谷とドジャースのメガディールにもふたたび脚光が当たっている。(C)Getty Images
「反対側から見ていたものは信じられないほどだった。今回、提示された未来は、僕の決断と大きく関係していた」
現地時間12月12日に行われた記者会見において、メッツ入団を決めた背景をフアン・ソトは、そう語った。プロスポーツ史上最高額となった後払いなしの15年総額7億6500万ドル(約1147億5000万円)というメガオファーもさることながら、球団としての組織力と勝利への意欲が決断の後押しになったという。
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文字通りエポックメーキングな契約になった。大谷翔平がドジャースと“史上最高の契約”を交わしてから、わずか1年での記録更新。複数球団によるマネーゲームが展開されたソトが今オフのFA市場の目玉であったとはいえ、米球界にも小さくない衝撃が走った。
今契約に対して「素晴らしい」といった称賛の声は少なくない。一方で異様な高騰を見せたソトの価値に疑問を投げかける識者も少なくない。
かつて米スポーツ専門局『ESPN』のスポーツキャスターを務めたダン・パトリック氏は自身のYouTubeチャンネル内で「子どもたちは学校の成績なんて気にせずに、外に出て野球をするべきだ」と指摘。皮肉を口にしたうえ、「疑問に思った」というソトの天文学的な契約に持論を投げかけている。
「もしも、ソトとショウヘイ・オオタニのどちらが欲しいかと言われれば、それは議論にもならない。7億6500万ドルもの大金を払うなら、その選手を見に行きたくなるほどの人材でなければならない。オオタニはユニコーンだ。おまけに彼を手にすれば、日本を含む世界的な莫大な市場を獲得できる」