【パ・リーグ編】プロ野球補強診断2024−25 佐々木朗希流出のロッテはFA石川柊太獲得、戦力低下を最小限に
ロッテは石川らの獲得で佐々木の穴埋めを図った(C)産経新聞社
2025年も3週間が経ち、プロ野球界は自主トレの話題が盛んに報じられている。この時期になると、各球団の補強はひと区切りを迎えることが多い。そこで全球団の補強診断を行いたいと思う。今回はパ・リーグ編だ(データは1月19日現在)。
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■各球団のランク付けは?
早速、パ6球団の補強をランク付けしてみたい。独断と偏見の結果、こうなった。
Sランク:なし
Aランク:ロッテ、楽天、オリックス
Bランク:ソフトバンク、西武
Cランク:日本ハム
FAで甲斐拓也、外国人でライデル・マルティネスと、複数で大物を獲った巨人ほどのインパクトはないものの、パの各球団は堅実な補強をしている印象だ。
佐々木朗希(ドジャース)が流出したロッテは、FAで石川柊太(ソフトバンク)を獲得。佐々木は日本での5年間で規定投球回到達こそないものの、彼の生み出したインパクトは絶大。その穴を埋めるのは容易ではない中、石川の加入は戦力低下を最小限に留めたのではないか。複数球団との争奪戦を制したと言われており、本拠地・ZOZOマリンとの相性も抜群。穴埋めにはもってこいの補強だ。
また、ドラフト1位で入団の西川史礁(青山学院大)にも期待がかかる。大学球界ナンバーワンの長距離砲で、内外野守れるところも魅力。過去に落合博満、井口資仁がつけた「6」を託され、大物ルーキーぶりがうかがえる。
楽天は何と言っても宗山塁(明治大)の入団だ。5球団競合の末に射止めた逸材は、鳥谷敬(元阪神ほか)以来の大物ショートストップ。確固たるレギュラーが不在だった遊撃を向こう10年は任せられる。ドラフト2位以下でも江原雅裕(日鉄ステンレス)、吉納翼(早稲田大)など、1年目から戦力になりそうな選手が多い。
外国人も元米有望株のスペンサー・ハワードと、昨季ヤクルトでプレーしたミゲル・ヤフーレが加入。2人がある程度機能すれば上位浮上も見えてくる。