6月は“大谷超え”のハイペース 大スランプを脱したソトの復調に米メディアも手のひら返しの称賛「批判した人々を黙らせる」
6月は本塁打も量産したソト。そのペースはかなりの勢いで上がり始めている。(C)Getty Images
何をやっても上手くいかなかったスランプを脱した怪物が本領を発揮している。昨オフにメッツと史上最高額となる15年総額7億6500万ドル(約1147億円=当時のレート)の“超”巨額契約を結んだフアン・ソトだ。
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大きな期待を背負って迎えた春先は見事に躓いた。同じニューヨークに拠点を置くヤンキースからFAになったソトは、開幕から絶不調。現地時間5月29日時点で出場55試合で、打率.224、8本塁打、25打点、OPS.745と低調なパフォーマンスに終始した。
一時は打率がゼロ割台にまで落ち込む不振を受け、ソトには批判が殺到。プレー中の緩慢な態度も悪目立ちし、一部メディアやファンの間で「不良債権」の烙印が押されもした。
ただ、群雄割拠のMLBで「史上最高額」の評価を得た怪物は、躓いたまま終わらない。5月が過ぎるのを図ったようにソトは徐々にパフォーマンスが向上。6月は打率が.322、11本塁打、長打率.736、OPS1.214と打ちまくった。
興味深いのは“力”が戻りつつある点だ。6月はソトの『ISO』(長打率から打率を引き、打者の純然たるパワーを示す指標)は「.414」のハイアベレージを叩き出したのだが、これは。同時期の大谷翔平のそれ(.306)を上回るものとなっている。






