本塁打王独走の佐藤輝明、打率も射程圏 夏場の好調を維持できれば三冠王に現実味
覚醒した佐藤の打撃に注目が集まる(C)産経新聞社
7月21日の試合を終えてプロ野球の前半戦が終了した。セ・リーグはリーグで唯一の貯金を持つ阪神が、2位のDeNAに9.5ゲーム差をつけて独走状態を築いている。2年ぶりのリーグ優勝が見えている阪神では、佐藤輝明の個人成績にも注目が集まっている。
佐藤は現在、本塁打と打点でリーグトップ。本塁打数は2位の森下翔太(16本)を大きく引き離す26本を打っており、怪我による長期欠場がない限りは1位の座を明け渡すことはないだろう。一方の打点は64点をマークしているが、本塁打数とは異なり、2位の森下(60点)に肉薄されている。
阪神は1番の近本光司(打率.292、出塁率.357)、2番の中野拓夢(打率.292、出塁率.361)と、上位打線はいずれも高い出塁率を維持している。そのため、3番を打つ森下が多く打点を稼ぐことが可能ではあるが、それは4番に座ることが多い佐藤にも同じことが言えるだろう。
やはり三冠王の一番の鬼門となるのは打率か。佐藤は現在、打率.286で5位につけており、1位の岡林勇希(.29378)との差は1分を切っている。マルチ安打が数試合続けば、十分に届く範囲だ。
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