「最も強いユウキを見てきた」角田裕毅の苦心に疑問 古巣CEOが指摘したレッドブルの“課題”「なぜそんなに難しいのか」
時間を要しながら“結果”を追い求める角田(C)Getty Images
3月に迎えた今季のF1開幕以降、レッドブルは、ドライバー入れ替えや指揮官の更迭など、チーム内で様々な動きをみせてきた。まさに抜本的な見直しが図られる中で、第3戦日本GPから加入した角田裕毅も苦心が続いている。
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急転直下の昇格を果たして以来、角田はとにかく“結果”が出ない。参戦した12レースで獲得したポイントはわずか7。5月18日に決勝を迎えたエメリアロマーニャGPから入賞を逃し続けている。
無論、角田本人のスキルだけが原因とは言い切れない。そもそも操作がしにくいとされる『RB21』は、空力面など抱える問題が一向に改善に至らず。パーツ改良が優先的に施されてきたエースドライバーのマックス・フェルスタッペンですら「何もうまくいかない」と嘆く状態が続いている。
それでも大きな期待はあっただけに、角田の不振をチーム関係者も驚きは隠せない。レッドブルへと送り出した姉妹チームのレーシングブルズでCEOを務めるピーター・バイエル氏は、英モータースポーツ専門メディア『Planet F1』で「(角田の苦戦に)驚かないと言えば、嘘になる」と強調。24年に苦楽を共にした日本人ドライバーが置かれた現状に持論を展開した。
「我々はユウキの潜在能力、パフォーマンス力、そしてメンタルをずっと見てきた。フィジカル面での準備だってそうだ。これまでで最も強いユウキを見てきたんだ。だから、それ以外のことは正直分からない。なぜそんなに難しいのか、ユウキ本人と話したことはないけど、驚きはある」






