日本ハム9年ぶり優勝はあるか 球団OB捕手「ひりひりした緊張感が+αに働くのはファイターズ」ソフト逆転の鍵はエースと4番

タグ: , , , , , 2025/9/10

日本ハムOBの鶴岡氏が今後のキーマンに挙げた伊藤大海とレイエス(C)産経新聞社

 2022、23年の2年連続リーグ最下位から、24年は2位に躍進した日本ハム。今季も現在2位に付けているが、ソフトバンクに13.5ゲーム差と離された昨季とは内容が異なる。新庄剛志監督就任から4年。分厚くなった戦力の中から、2016年以来9年ぶりの逆転Vへのキーマンは誰になるのか。日本ハムOB捕手であり、ソフトバンクでもプレー経験を持つ鶴岡慎也氏が分析した。

【動画】これがリーグトップの実力!レイエスの豪快な本塁打シーンをチェック

 今季の日本ハムは万波中正や清宮幸太郎といった実績ある選手もスタメン落ちする試合もあり、各ポジションでのレギュラー争いが激しい印象がある。その背景に、鶴岡氏は時代の変化もあるとみている。

「昔とは野球が変わってきています。レギュラーを5人、6人と固めるんじゃなくて、たくさんいい選手を抱えて、フレッシュな状態で回していかないと、選手自身がベストなコンディションで試合に出られないようになっているように感じます。そうじゃないと、成績も残せない。レギュラーをガチッと固定する時代じゃなくなりましたね。

 休ませながら、色んな選手を試しながら…そういう意味では、1軍レベルに達している選手を抱えているチームが強い。もちろん4軍制のホークスが一番、そういった選手も多くなるんですけど、ファイターズがその次にレギュラークラスの選手を抱えているなという印象です」

 日本ハムは飛行機移動に加え、近年は夏の酷暑も影響し、コンディション維持も大変。メンバー変更を施しながらも、新庄監督は相手投手の特徴を見て、対応している。

「選手がフル出場するという時代ではなくなりました。新庄監督も8月に一度、3試合連続でメンバーを固定したこともありましたけど、それまでは本当に色んな選手を回していました。この投手なら、この選手とか。長打力がある選手を並べてみたりとか。足の速い選手を並べてみたりとか。就任1年目から色々と試行錯誤をやっていましたけど、今年実となって、形になっているんじゃないでしょうか」

 捕手は25歳の田宮裕涼と、35歳の伏見寅威が中心となっている。その併用のバランスも絶妙に映る。

「田宮は去年春先が良くて、シーズン後半に失速しました。そして、今年はシーズン序盤はあまりよくなかったんですけど、後半になるにつれて、バッティングの調子も上がってきて、出場機会も増えてきました。そのあたりは、去年の経験が生かされているなと感じますね。伏見はいつ出しても、ちゃんとしたパフォーマンスを出してくれるので、バランスがすごくいいように感じます。9月4日のロッテ戦も、久しぶりに出ましたけど(8月27日の西武戦以来)、達孝太という若い投手を、しっかりリードしていました。伏見はいつでもやってくれるという安心感があるので、田宮を思い切り使えるという首脳陣の考えもあるのかなと感じます。これからメインは田宮でいくと思いますが、伏見の存在価値というのは、どんどん高まっていくでしょうし、田宮も伏見も投手からすごく信頼を得ている捕手です。そして、自分がマスクを被っている時に勝つことで、自信がどんどん生まれてきていると思います」

関連記事

「アスリート/セレブ」新着記事

『CoCoKARAnext』編集スタッフ・ライターを募集

CoCoKARA next オンラインショッピング

PICK UP ユメロン黒川:寝姿勢改善パッド「nobiraku」 寝ている間が伸びる時間

腰が気になる方!腰まわりの予防に、試してみませんか? 寝ている間が、ととのう時間。 nobirakuはパフォーマンス向上の為の“大人のお昼寝”にも最適!

商品を見る CoCoKARAnext
オンラインショップ

おすすめコラム