必然だった悲劇 前十字靭帯断裂を抱えた米代表41歳が開始13秒で救急搬送 英識者は強行出場に嘆き「動かなくなったまま終わるなんて」【冬季五輪】
スピードに耐え切れずに身体を雪上に放り出されたボン(C)Getty Images
会場も息をのむショッキングな事態が起きた。
現地時間2月8日に行われたミラノ・コルティナ五輪のアルペンスキー女子滑降で、大会の約1週間前に左膝前十字靱帯断裂などの重傷を負いながら強行出場した41歳のリンゼイ・ボン(米国)が転倒。ヘリコプターで救急搬送される事態となった。
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5日の公式練習で全体11位の1分40秒33でフィニッシュしていたボン。出場自体が奇跡と言える状況で医師の判断を押し切って出場を決したボンは、「逆境が大きければ大きいほど、私は自分の中にある最高の力を引き出すことができる」と力説。「持てる力のすべてを出し切ることを約束します」と意気込んだが、衝撃の結末を迎えた。
スタートからわずか13秒の出来事だった。大けがによる影響で踏ん張りが利かなかったのか、序盤の旗門に右腕を引っかけたボンは、そのままコントロールを失って宙に。身体を雪面に激しく打ち付ける形で倒れ込んだ。
彼女の状態を知る会場が騒然となる中、猛然と駆け付けた救急スタッフに治療を受ける間、悲痛な叫び声を上げていたボン。しばらくしてから、ヘリコプターで緊急搬送された。
大会前には「ひどい事態になる可能性がある。全力で走ればどうなるかは誰にも分からない」との予測もあった。そうした中で起きてしまった第一人者のショッキングな幕引きには、各国の識者たちも不安を隠せない。





