ホワイトソックスでの“ルーキーイヤー”を送っている村上(C)Getty Images
「あの坊やは正真正銘のプロだね。ジャマイカに良い打者はいないが、日本にはいるってことだ」
そう語ったのは、2005年にホワイトソックスをワールドシリーズ制覇に導いた指揮官であるオジー・ギーエン氏。シカゴで愛された闘将の言う「坊や」とは、総額3400万ドル(約53億7000万円)の2年契約の1年目を送る村上宗隆だ。
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どこまで打てるのか――。開幕前には、そんな“疑念”も渦巻いていた。市場における評価の“足枷”ともなった過去2シーズンでの空振り率(36%)の低調さが、村上が米球界で通用するか否かを論じる上での指標の大部分を占めていたからだ。
しかし、開幕約1週間での和製大砲は順応性を発揮している。打率は.240(25打数6安打)ながら、出場7試合で3本塁打、長打率.600、OPS.967とハイアベレージを記録。さらに長打率から打率を抜き、純粋なパワーを推し量る指標「ISO」は.429。同指標は.200以上で「優秀」とされるだけに、スモールサンプルに過ぎないとはいえ、持ち前の打力は発揮できていると言えよう。
そんな“ルーキー”を、地元局『CHSN』のポッドキャスト番組「White Sox Podcast」で「本当にいい。今のチームでポジティブな話題は彼くらいだろ」とべた褒めするギーエン氏は、「90年代、もしくは2000年代前半に日本からアメリカに選手がやってき始めた頃は『もし』という前提条件が語られまくっていた」と指摘。NPBの成長に目を見張った。