外出自粛による健康への影響が懸念!4月に改訂された「日本人の食事摂取基準(2020年版)」 で注目されているフレイル予防とビタミンDの関係性とは

タグ: , 2020/5/26

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、外出自粛が長期化しています。

また、高齢者が自宅から施設に通う通所介護(デイサービス)や短期宿泊(ショートステイ)の全国858事業所が休業していることが厚生労働省の調査で分かっています。

外出を控えることで体力の低下だけでなく、人との交流が少なくなってストレスを感じる人も多いため、自宅で過ごす高齢者の健康への影響が懸念されています。

心身の活力を失うことで、要介護手前の状態「フレイル(虚弱)」に陥るのを防ぐための対策が求められます。

そこで、今回は注目されている「フレイル(虚弱)」とビタミンDの関係について紹介。

また、ビタミンD不足が高齢者にどのような影響を与えるかなど、掘り下げて説明します。

「日本人の食事摂取基準(2020年版)」におけるビタミンDの目安量、注目されるフレイル予防とは

表2:ビタミンDの食事摂取基準(μg/日)※出典:「日本人の食事摂取基準(2020年版)

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・ビタミンDの目安量は18歳以上の男女ともに8.5μg/日に改訂
今回改定された「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、生活習慣病の予防を目的とした従来の目標量の基準に加え、重症化も考慮した目標量の設定が検討され、数値が示されました。

ビタミンDの目安量は18歳以上の男女ともに5.5μg/日から8.5μg/日に改訂されています。

平成28年度国民健康・栄養調査よると、20歳以上の日本人におけるビタミンD摂取量の平均は7.8μg/日でした 。日本人のビタミンD摂取量は不足していると見られています。





・フレイルとは、健康障害に対する脆弱性が増加している状態
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」は、高齢者の低栄養予防やフレイル予防も視野に入れて策定が行われました。

フレイルとは、老化に伴う種々の機能低下(予備能力の低下)を基盤とし、様々な健康障害に対する脆弱性が増加している状態、すなわち健康障害に陥りやすい状態を指します。

健康状態を維持し続けるためには、食事摂取基準を満たした食生活を送ることが重要です。

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