離乳食での野菜の解説 それぞれの注意点とおすすめとは

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[文:食の専門家による出張料理サービス「シェアダイン」(https://sharedine.me/)]

 どんな食材でもいえることですが、赤ちゃんの離乳食で使用する野菜は新鮮なものを使います。

また、初めてあげる野菜はアレルギー症状が出るものもあるので最初は少しだけ与えるようにしましょう。赤ちゃんの発達時期によって食べられる部分や調理方法が異なります。離乳初期では固いものはまだ食べることができないので、やわらかく茹でて裏ごしをして、ペースト状にしてあげるのが基本の調理法になります。離乳中期では少し粗くすりつぶしたもの、離乳後期ごろは赤ちゃんによっては歯が生えてくるので手づかみ食べできるぐらいの大きさを目安にしてあげるといいでしょう。

赤ちゃんの消化機能は大人に比べてまだまだ未熟なので、離乳食期の間は、種や皮があるものは取り除いてあげるなどの調理をする必要があります。

ここではほうれん草、きゅうり、トマト、じゃがいもを例に調理法と注意点を解説していきます。

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離乳食で利用できる野菜の解説;ほうれん草などの葉物

葉物 :離乳初期の調理法と注意点

離乳初期から使える葉物野菜といえば、ほうれん草ですが、アクが強いので、茹でた後しっかり水で洗ってアク抜きをします。小松菜、チンゲン菜、キャベツ、白菜なども、くせがなく5~6カ月ごろから食べられる食材です。いずれも、やわらかい葉の部分だけを使用します。茎や葉脈の部分は取り除きましょう。離乳初期は、裏ごしして、ペースト状に仕上げます。野菜スープなどの水分を少し加えるとペースト状にまとめやすくなります。繊維が気になるときは、ブレンダーを使うとより細かくすることができます。

ほうれん草の調理法は、鍋にたっぷり水を入れて沸かします。塩を少し入れることで変色を抑え、栄養分が水に流れ出るのを防ぐことができます。綺麗に洗っておいたほうれん草を沸騰したお湯に浸けて、40秒ぐらい茹で、ほうれん草はアクが強いので、茹でた後は水にさらしアク抜きをしましょう。電子レンジで調理する場合は、ほうれん草を洗った後、水分を残したまま耐熱皿に入れてラップをふんわりかけて加熱します。加熱後は、すぐに水にさらしてアク抜きをしましょう。離乳初期は茹でたほうれん草を裏ごしして、ペースト状にして完成です。

市販の冷凍ほうれん草やブロッコリーは、少量だけ使いたいときに便利です。使う分だけ、固まりごとすり下ろします。また、どんな食材にもいえることですが、赤ちゃんの消化機能はまだまだ未熟なので、新鮮なものを選びます。しなしなになった状態の葉物野菜を赤ちゃんに使用するのは控えましょう。

ほうれん草でアレルギーになることはあまりありませんが、まれにアレルギー症状が出ることがあるので、初めて食べる時には注意が必要です。症状としては、皮膚に現れることが多く、口周りや顔、おしりなどがかゆくなったり、下痢、嘔吐などの症状も起こる可能性があります。初めて食べる時には少量を食べさせて様子をみてください。

葉物 :離乳中期の調理法と注意点

ほうれん草の調理法は、離乳初期と同じです。離乳中期は、やわらかく茹でて、すりつぶさずに2〜3mm程度に細かく刻みます。そのまま食べさせると口あたりが悪いので、ホワイトソースやヨーグルト、マッシュした素材などであえたり、水溶きかたくり粉でとろみをつけたり、おかゆや汁物に入れたりすると食べやすいのでおすすめです。赤ちゃんが青菜の味が苦手という場合は、かぼちゃやさつまいも、バナナなど、甘みのあるものとあえるといいでしょう。

葉物野菜を離乳食で使うたびに茹でるのは大変なので、まとめて茹でて刻み、冷凍しておくと便利です。フリーザーバッグに入れて薄くのばし、凍ってからパキパキと折って必要量を取り出すようにするか、1回分ずつ小さな団子状に丸めてトレーに乗せて冷凍し、凍ったら密閉容器で保存するなどの方法もあります。

葉物 :離乳後期の調理法と注意点

離乳後期も離乳初期と調理法は同じです。離乳後期ごろになると、白菜やキャベツなどは、葉以外の部分もやわらかく茹でれば歯ぐきでつぶして食べられるようになります。やわらかく茹でて、1cm程度に刻みます。また、この時期なると、やわらかく茹でて小分けしたブロッコリーやアスパラの穂先などを、手づかみで食べられるようになるので、茹でて刻んだ葉物野菜をハンバーグや肉団子などに混ぜたり、ポテトやゆで卵とあえてサンドウィッチの具にしたり、パンケーキやお好み焼き、おにぎりなどに混ぜ込めば、手づかみメニューにも取り入れられます。

葉物 :離乳完了期の調理法と注意点

離乳完了期になると奥歯は生えていなくても歯ぐきでもぐもぐできるようになります。調理法は、離乳初期と同じです。やわらかく茹でて、赤ちゃんの発達に合わせた食べやすい大きさに切ってあげましょう。離乳完了期は、茹でたほうれん草を炒めるとほうれん草のバター炒めなど炒め物メニューもできます。

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