香取さん、草なぎさん、稲垣さんたちから学んだ「準備力」という掛け替えのない言葉
田中大貴 公式Twitterより (@daiki_1980)
20代前半の頃から僕は幸せにも香取さんらとお仕事でご一緒させて頂くことが出来ました。
ファンの方であれば、かつてフジテレビのお昼の情報番組に「F2‐X」という番組があり、その中に香取さんらのコーナーがあったことをご存知かと思います。23歳から現場で皆さんの仕事に向かう姿勢を見せて頂くことが出来ました。
そして今も、この春に独立をしてからも本当に嬉しいことに、香取さん、稲垣さん、草なぎさんとabemaTV「ななにー新しい別の窓」でお仕事をご一緒させて頂いています。
「準備力がそのオンエアを制す」
23歳の時に初めてお目にかかってからもう15年。
最初のインパクトから今も変わらぬインパクトは皆さんの入念な事前準備に裏打ちされた、本番へ向かう「準備する力」です。
お三方のことを以前、「トップアスリート」だとここで書かせて頂いたのは、スポーツ選手が試合本番へ向け、技術を磨き上げる練習と同じように準備をしているからこそだという意味合いもありました。
毎度毎度の番組収録、生放送で起きる出来事はその瞬間起こりうる偶然ではなく、香取さんらが視聴者の皆さんへ、ファンのみなさんへ、そして、共演者への皆さんへ、如何に最高のパフォーマンスを届け、より素晴らしい番組を作り上げることが出来るかを考える準備力があってなされる事象なのです。
フジテレビの制作スタッフも、今のabemaTVスタッフも同じことを言っていることに気付きます。
「ここは事前打ち合わせで稲垣さんがこだわっていた部分だから優先しよう」
「このシーンは今さっき、香取さんからアドバイスがあって、ゲストさん優先に話を展開した方がいい」
「草なぎさんが視聴者目線で考えたら、このコメントを優先すべきとリクエストがあった」
昔も、そして今月の「ななに―新しい別の窓」のリハーサル中、オンエア中もこんな言葉がスタッフから何度も飛び交っていました。
田中大貴 公式Twitterより (@daiki_1980)
田中大貴 公式Twitterより (@daiki_1980)
人が見ていないところで如何に準備をしておくか。
この言葉が現場で何度も頭の中を駆け巡り、若かかった僕の心に突き刺さるようにして残りました。
まるでオリンピック選手が4年に一度の五輪に勝負を懸けるように。
プロ野球選手が日本シリーズに挑む、前日練習の空気感のように。
舞台は違えど、その緊張感と緊迫感と闘争心は酷似している部分がありました。
「準備力」は僕にとって掛け替えのない言葉になり、その重要性を今でも教えて頂いています。
「準備力がそのオンエアを制す」
この言葉を胸に、電波、通信関係なく、どんな舞台でも、どんな場所でもトライしていきたいと思います。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文:田中大貴]
田中 大貴 (たなか・だいき)
1980年4月28日、兵庫県小野市生まれの38歳。小野高では2年から4番で打線の主軸を担った。巨人・高橋由伸監督にあこがれてか慶應義塾大学 へ。4年春に3本塁打でタイトルを獲得。フジテレビ入社後は主に報道・情報番組とスポーツを担当。「とくダネ!」「すぽると!」ではバンクーバー五輪、第2回WBC、北京五輪野球アジア予選、リオ五輪キャスターなど様々なスポーツイベントを現地からリポートした。