T梅野「いばらの道」も残留決断させた舞台裏とは
阪神・梅野隆太郎捕手(30)が3日、今季取得した国内FA権を行使せず残留することを表明した。今季FA権を取得、去就が注目されていたが「タイガース愛」を貫いた。
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シーズン終了後から熟考を重ねた末、梅野が決断を下した。来季も愛着あるタテジマでプレーする。球団を通して発表したコメントは以下の通り。
「今年あと少しのところで優勝を逃し、本当に悔しい思いをしてやっぱりこのチームで優勝したい。その思いが一番でした。今のチームは若く、絶対にこれからもっと強くなっていきますし、その中心でタイガースを引っ張っていきたい。このメンバーとこれからも野球をしたい、みんなと優勝したいという思いで残留することを決めました」と熱い思いを語った。
一方で当初から残留を基本線としながら、ここまで熟考を重ねた背景には、指揮官の「つれない対応」も影響したといわれる。今季も正捕手としてチーム最多の130試合に出場。打率・225、3本塁打、33打点の成績を残したが、優勝争いが佳境に入ったシーズン終盤に突然スタメンを外れ、坂本に先発マスクを譲った。
「他球団も何か梅野にあったのか?と注目するほど、突然の『梅野外し』でした。打撃不振はあったにせよ、理由も分らず急遽、ベンチを温めることが増えたことで、梅野は真剣にFA権の行使を検討するようになったとか」(放送関係者)。
オフに入っても指揮官の「塩対応」は変わらなかった。助っ人たちには熱烈な残留ラブコールを送るも、梅野本人に対しては「本人の獲った権利だから」と慰留に関して直接出馬もなく、静観。テレビ番組での出演時に「もちろん来年も一番、レギュラーに近いのは梅野に変わりはない」と逆にレギュラー確約はしないと明言するほど、梅野にとっては『逆風』が吹いていた。