年収1,000万を目指す!出張シェフの働き方とは
[文:食の専門家による出張料理サービス「シェアダイン」(https://sharedine.me/)]
外出自粛やリモートワークの普及により生活の中心が家庭へと移り、自炊の機会が一気に増えるなど、消費者の生活は一変しました。
コロナ禍で飲食業界の雇用不安が広がる中、店舗に頼らないニューノーマルな働き方として「出張シェフ」が注目されています。
出張シェフサービスを運営する「シェアダイン」では、コロナ禍の影響が出る以前の2019年と比較すると、飲食店出身のシェフの登録が急増しています。
コロナ禍をきっかけに出張シェフの活動を始めたシェフの中には、レストラン勤務の頃と比較して年収が2倍になったシェフや、年収1,000万円を目標とするシェフが出てきました。
今回は、そのうちの一人「福士将太シェフ」に出張シェフの働き方や稼ぐための工夫、最高月収など、出張シェフのリアルな話をお伺いしました。
福士 将太シェフ
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福士将太シェフ(以下福士シェフ)が出張シェフサービスに登録したきっかけや、簡単に自己紹介をお願いできますでしょうか。
福士将太シェフ(以下福士シェフ):調理歴は約7、8年で、本場イタリアにも少しいたのですが、都内のレストランを中心に、イタリア料理を学んできました。
出張シェフを始めたのは2020年の11月で、先に登録していた先輩に紹介してもらい、始めました。はい。今は出張シェフだけで生計を立てています。
すごいですね。皆さん気になっていることだと思うのですが、出張シェフのお仕事はどれくらい稼げますか。
福士シェフ:完全に出張シェフ1本にしたのは、働いていたお店を辞めた2021年5月です。最高月収だったのは、去年の10月で、トリュフプランなどの高単価なプランが人気で、レストラン勤務の頃と比較しても年収は約2倍になっています。
今は1日何件ぐらい、または週何日くらい活動されていらっしゃいますか。
福士シェフ:基本的には1日2件で、多い時で3件入っています。今は、金曜日をお休みにしていて、基本週6働いていますが、1日1件のときもあるので、感覚的には週に1.5日休みぐらいですね。
リピートに繋げるために実践していることはなにかありますでしょうか。
福士シェフ:出張シェフの仕事は、加点方式ではなく、減点方式だと考えています。すごく基本的なことですが、「美味しくないものは作らない、単純なミスしない」ということを心掛けています。
10品作ったうち、2品があまり美味しくないものだと、ご利用者様も何回も頼まないと思うんです。品数にはこだわらず、「品数が少なくても、全部美味しいものを作る」という考え方でやっています。僕は10品を丁寧に、ご利用者様のお口に合わないものは作らないようにしています。