渦中の大垣日大は初戦21世紀枠、因縁の?広島福井W対決、過酷日程大阪桐蔭・・・3・18センバツ組み合わせ注目カード
3月18日に甲子園で開幕する選抜高校野球大会(センバツ)の組み合わせ抽選会が4日、行われた。東海大会準優勝で出場が確実視されていた「聖隷クリストファー落選問題」がいまだ尾を引くなか、出場32校の対戦相手が決定。話題校や注目カードなどをピックアップした。(学年表記は新学年)
◆花巻東50発男は市和歌山149キロ右腕と激突
1年生で高校通算50本塁打を放ち、今大会ナンバーワンスラッガーといわれる花巻東・佐々木洋監督の長男・麟太郎内野手(2年)。大会第5日の第1試合で、プロ注目の149キロ右腕・米田天翼(つばさ=3年)擁する市和歌山と対戦する。
佐々木は身長183センチ、体重117キロの巨体を生かし、全国デビューとなった昨年秋の明治神宮大会でも3戦2発とパワーを見せつけた。一方、秋の東北大会で右足すねを疲労骨折し、12月には両肩の手術をするなど故障が多いのが気がかりだ。
◆V本命・大阪桐蔭は大トリ過酷日程
ここ10年で春夏6度優勝の大阪桐蔭は、抽選くじで1回戦しんがりの32番目を引き、第6日の第1試合で鳴門(徳島)と対戦する。昨年秋の明治神宮大会を制し、優勝候補の大本命だが、頂点に立つには休養日を含めて8日間で5試合を勝ち抜く過酷な日程となる。
故障防止のため導入された「1週間で500球以内」の球数制限もあり、後から登場するチームほど条件は圧倒的に不利。145キロ左腕の前田悠伍(2年)ら投手層は厚いだけに、西谷監督の継投策、調子の見極めがカギを握りそうだ。
◆2つの「広島県対福井県」珍対決
昨年秋の中国大会を制した広陵(広島)は、北信越大会王者の敦賀気比(福井)と第2日の第1試合で強豪校対決。20年ぶり出場の広島商は第5日の第3試合で丹生(福井)と対戦。広島県勢と福井県勢が意地をかけて激突する、珍しい組み合わせが実現した。
同一都道府県同士は決勝まで当たらないように振り分けられ、その他は原則フリーでの抽選スタイル。前回センバツは同地区対戦が初戦から3カードもあって話題となったが、今大会は第3日の第1試合、山梨学院と木更津総合(千葉)の「関東対決」1カードだった。