羽生結弦、地元・宮城のローカル局出演の「数値化されない価値」とは
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世界に名を知られたスーパースターが見せた親しみやすい行動に、称賛の声が広がっています。
フィギュアスケート男子で2014年ソチ、2018年平昌五輪を連覇した羽生結弦さんが、地元・宮城のテレビ局に続々と生出演。東北放送、ミヤギテレビ、仙台放送、khb東日本放送といったローカル局のスタジオを訪れ、そこで展開されたトークが全国の羽生ファンの間で絶賛されているのです。
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スポーツ紙のデスクは言います。
「出演している姿を見ると、『お仕事』とは思えない(笑)。心から故郷を愛して、地元の応援してくれる人々のために少しでも役に立ちたいという、楽しむ気持ちが画面越しに伝わってきます。迎え入れる各局の盛り上がりや興奮も、自然と伝わってきますよね」
現在のアスリート界における羽生さんの「格」から見ると、地方局を回るという行動は、なかなか想定できないことのようです。
「世界を相手にするあのクラスになると、あんまりそういうことはしませんよ。例えば、イチローさんが愛知のテレビ各局を回るなんて、想像できないでしょ(笑)。限られた時間を使って、どのメディアのどの番組に出れば自身の価値を最大化できるか。あくまで戦略的に計算の上で行うのが現代のトップアスリートの『常識』ですが、羽生さんはそんなの関係ない。そこに見えてくるのは、ただ『人柄』なわけです」