【侍ジャパン】見えてきた「使える選手、使えない選手」指揮官に迫られる「決断」
(C)CoCoKARAnext
侍ジャパンは3日、3試合目の壮行試合となる「カーネクスト侍ジャパンシリーズ2023」中日戦(バンテリンドーム)に2ー7と敗れた。投手陣は乱調、打線は湿りがちと多くの課題が浮き彫りになる中、まもなく本大会を控えるとあって栗山英樹監督の「決断」に注目が高まっている。
この日の試合、昨季リーグ最下位の中日相手にまさかの大敗。壮行試合3戦目にして初黒星となった。
【関連記事】侍ジャパン、2-7惨敗の中でも評価を上げた選手は?栗山監督「ボールはすごく良かった」
まずは打線だ。ここまで無安打となっていた主砲・村上宗隆(23)には実戦3試合目にしてようやく初安打が出たが、4打数1安打に終わり「ヒットが出たことは良かったんですけど、まだ全然打球も上がってきてませんし、芯で捉えることができていない」と現状を見つめた。
また同じくノーヒット組で壮行試合3試合すべてで1番を務める山田哲人(30)はこの日も4打数無安打。2三振1四球と求めるヒットランプが遠い。また右の大砲候補の山川穂高(31)も4打数無安打と主力組がそろって低調と不安定な状態が続いている。
総じて春先は投手陣のほうが仕上がりが早く、打者は開幕までに仕上げるパターンが多い。この日は中日先発左腕の小笠原慎之介(25)を筆頭に中日投手陣の好投が目立ったが、不安が残る結果となった。
また投手陣においても不安材料が露呈した。6回から2番手で登板した戸郷翔征(22)は、二死から3連打で2点を失い、7回から3番手で登板した松井裕樹(27)も2安打4失点3四球と乱調。特に松井は持ち球のフォークが落ちず、ストライクを取ることにも苦戦していたとあって、1イニング持たず途中降板となった。松井は宮崎合宿時からWBC公式球の適応に苦しんでおり、こちらも深刻さをうかがわせた。